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「生け贄謳り 弐」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

いけにえ2

年々夏が長くなってきてるようで、そろそろ体温調節に追われて自律神経が
疲れてくる時期ですね。
変温動物は大変そうですが、恒温動物もそれなりに大変だと思います。

エアコンとアイス以外にも涼を求めずにいられないこの時期は特に
ホラーとヤンデレが手放せません。
こちらの「生け贄謳り」も、前作はそれなりに夏向きでしたので2作目も
予約して待ってました。

より涼しかったのは聞く側に耐性がなかった前作だと思いますが、今回も
それなりに楽しかったです。今作は狼が柿原徹也さん、竜が前野智昭さんでした。
ジャケットのイラストも光を弾いて透けるステンドグラスのような色使いが
美しいです。

端的にミもフタもない言い方をさせていただきますと、
前作=ツンデレ狸+ヤンデレ河童+腹黒天照
今作=ロリコン狼+ドS龍+腹黒変態天照 だと思いました。
あ、でも狼もちょっと病み入ってましたね。
そして特典での天照がいよいよオカシイ…。

ではいつものパターンでネタ兼ツッコミ感想です。


冒頭、謳桃オウカの巫女を伴って武蔵の里へ徒歩で向かう天照。
  前作同様、天照の語りに何だかの違和感が…。

武蔵の里を治める土地神・狼の蛍(と書いてケイ)は謳桃の巫女が
子供の頃から行き来していたもよう。
その巫女を迎えに来たらしき狼の遠吠えに重なる雷鳴。
それは悪神と名高い九頭竜の閏(と書いてクズリュウのウルウ)の仕業だと
言う天照。麓の里に雷を落としては生け贄をとるという九頭竜。
けれど閏のうなる声が苦しそうに聞えるらしき巫女。
その調査も今回の彼女の仕事だそうです。


蛍が差し向けた子犬の使いに、巫女と蛍の初対面を思い出して語る天照。
つながれた天照の手を解き好奇心のままに走り出した幼い巫女が出会った土地神。

  個人的に柿原徹也さんの声イメージは高低ともに濁りがなくて、
  独特の洒脱さが普通ならキザになりそうな作り声もさらっとした美形声に
  変えてくる印象でしたが、今回はやはりちょっと濁りを持たせたワイルド系で
  いつもと違う地に着いたかっこよさがあると思いました。
  
そしてお約束で転んだ彼女の涙の味に、巫女としての力を感じ取ったらしき蛍。
  いやそこそんな色気いります?そもそも子供の顔から直で涙舐めるとか
  狼系の犬属性ゆえにしてはセリフに使う吐息の量が違うっていうサービス?

久しぶりに会った蛍と武蔵の里を散々歩いて視察した巫女。
そのせいで溜まった穢れを祓ってくれる蛍。

  その方法が耳ふーです。明らかなサービスありがとうございます!

多くの人の厄を祓うと神も穢れが溜まって悪神になることがあるけど、彼女の
力のお陰でそうならずにすんでいるという蛍。

  その声は穏やかで神様らしい奥行きのある愛情と、蛍自身の彼女への
  好意が感じられます。声フェチにはこの声こそがサービスでした!

武蔵の里での仕事を終えて、天照の元へ帰ろうとする巫女。
その道中、娘を閏の生け贄にされそうになっている親子に出くわし
前作同様、閏を説得に向かった巫女。

  あ~それも前作同様ですが、なんでしょうねこの老(?)夫婦の口調の
  違和感がどーーしても…。そこだけ別モノみたいな統一感のなさがかえって
  昔話っぽさを遠ざけてしまう感じが。

そしてやっぱり前作同様、巫女を食うことにした閏。
  前野さん竜なかなかのS声です。ちょっと青鬼院蜻蛉さまを思い出しました…!


巫女を手に入れる日を長らく待っていたという閏は時々ひどい頭痛に
襲われ、それをもって人(?)格が入れ替わるもよう。
九頭竜=9人分の性格をひとつにまとめているのが「閏」であり、生け贄を
とったり、湖の中にある館の中で雷を調節して巫女を追わせて逃げ惑う彼女を
愉しむのは、悪神である閏の性格のうちのひとつだそうで。

  まさかの1人9役かと思ったらさすがにそこまでの数は出さないようです。
  そして閏のうたは「通りゃんせ」でしたが、切れ切れに歌うためか
  こちらが慣れたか、または歪みのないシンプル系ドSだからかは
  分かりませんが、前作のような怖さはなかったです。むしろカッコイイ。

館の中、悪神の力が弱まり部屋から出た巫女は苦しげに咳き込む閏を見つける。
都合よく祀ったりやめたりする人間たちのせいでこうなったのだから
もうただの悪神になってもかまわないと投げやりな様子の閏に、自分を喰う
ことを許す巫女。

相模の里を湖の氾濫から守るために力を使い続けた九頭竜。
けれどいつしか里人は感謝を忘れ、力を弱められた閏の中に生まれた
それぞれの性格の中で、他の性格を食い尽くして悪神となったそれは
里人が自ら捧げる生け贄を食らい、生け贄を食うことで暴走する力が里を
荒らしているという。

一時的に巫女の謳で力を回復した閏は、悪神を抑えて巫女を連れ
湖に出て「通りゃんせ」をうたって荒れた湖を静める。
その歌詞に歌われる「天神様」は雷を操る土地神を表わし、「行きはよいよい
帰りは怖い」のは生け贄となって帰れなかった里の娘たちのことを
うたっていると言う閏。

  あれ?「御用のない者通しゃせぬ」と「この子の七つのお祝いにお札を納めに
  参ります」は飛ばされましたよ?
  あーでもこういう古い童謡の人柱伝説とか神隠し伝説とか、実際あったら
  殺人事件ですけど一種のロマンというか、都市伝説的に惹かれるんです
  昔から。関所越えの大変さとか埋蔵金のありか説とかね。

そこへ巫女を取り返しに来た狼の蛍。
彼の足の速さに放つ雷が追いつけず、蛍の操る植物に巻かれて捕らわれた閏。
その閏をかばう巫女の態度に病みスイッチ入った蛍は眷属である山犬を集めて閏を
殺そうとする。

  ここ!犬たちに閏を襲わせる蛍の声が!声がぁ!ステキすぎるーー!!

自分は殺されてもいい、行けば蛍に食い殺されるから行くなと言う閏。
  いや昨日まであなたも食おうとしてたんじゃあ…。
一緒に行くから閏を殺すなと頼む巫女を背中に乗せて走り去る蛍。
  ぁああイイ声…ってこの山犬(狼)の背中に乗った瞬間、私の中で巫女の名前が
  サンに決定しました。このあと祟り神とか言ってますし。

巫女が閏をかばったのは彼女の心が閏に操られていたせいだと言う蛍。
それでも彼女とずっと一緒にいたいから方法は選ばないと言う蛍は
苦しいことも痛いことも忘るという薬湯を巫女に飲ませようと…。

  いやそんなにもステキな声で「さぁどうぞ」って、え、それってあれですか
  ゾンビパウダー的な?それともコカの木の葉でも煎じましたか?
  ってそんなことどうでもいいほど怖ステキな病み声で来ました「かごめ
  かごめ」です!!
  横から背後へ回り込んでうたうヒンヤリ童謡はダミヘでこそのこの威力!

謳に侵食されて苦しむ彼女に解放されるからと薬湯を飲ませ、言葉と思考を
奪う蛍。

  あーやっぱりゾンビパウター系でしたか…。テトロドトキシンでは無理
  だそうですが、てことはミックスもの?

そして結局は巫女を食うことでひとつになろうとする蛍。その力の大きさを
警戒した天照によって彼女は蛍の元に差し向けられ、子供の頃から巫女を
懐かせることで、いずれはの思惑をもって天照は蛍をおさえておこうとした
のだと、残された彼女の意識に語る蛍。

  ぅおい天照ぅ!と思ったら最終トラックで天照様は…!

謳桃の巫女が蛍に食われたと閏に伝える天照。
彼女には蛍の力を抑える封印をかけていたので、蛍が彼女を食うことで
その封印が完成したのだそうな。

  天照様の声が一気に腹黒くなりましたが、聴いてるとこっちが本性なのは
  すぐ分かるので、そうすると最初の頃の語りとか巫女への話し方に
  白々しいような違和感があったのも納得できるという構成のようで…。
  いやでもそれかなり酷くないですか?

しかも天照様は自分で周到に着々と実行しておきながら「かわいそうなことを
した」とか、閏は閏で「謳桃の巫女ではなく彼女自身が必要でした」とか半泣きで
言いながら「彼女のためにも頑張って一緒に日ノ本の平和を守りましょう」「はい
そうしましょう」
ってなる!?なんで?!

確かに日本の神様は和魂・荒魂セットでひとりみたいな二面性はつきものかと
思いますが!それにしたって特典では天照が巫女の幼少期に「実の子のように
可愛がって」て、大きくなったら「土地神の嫁になりたい」と言われて焦ってたり、
巫女にお守りの鈴をあげてたりする様子が語られてるんですよ。

二面性っていうより完全二重人格?
えーーー?何だか納得はいかない終わり方ですけどそれなりに楽しかったし
童謡と病み声とかイケボは堪能しましたからいいですけど
最後に残る、えーーー?という感覚が拭えない作品でした。


ところで数年前の夏、急変した天候に雷がすごい鳴って思わず窓から見てると
遠くの空に竜を見ました。
本当の竜というわけではないのですが、雲の中を稲光が横に何度か走って、
影と光と雲の形が日本昔話の空をうねる龍神×2頭にそっくりすぎる形を
作ってて、これは昔々の人が見たら絶対竜だと思うだろうとびっくりした次第です。


そしていつもながら今回もめっちゃ長くなりましたが、ここまでお付き合い
くださった方お疲れ様でした。ありがとうございます!  








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シチュエーションCD「生け贄謳り」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

いけにえ

梅雨明け十日とはいいますが、毎日あっついですね~。
「今年は去年より暑い」って毎年言ってる気がします。

が!このCD!久々にちょっと涼しく、というかエアコンがっつり効いた
部屋で聴いたもので、むしろ一瞬寒かったです。

5pb.レーベル「生け贄謳り」
狸の団三郎が豊永利行さん、河童の摩子が谷山紀章さん、天照大御神が
伊藤健太郎さんですが、今回はタイトル買いでした。

でもこのタイトルって「いけにえがたり」なんですが文字だけ見ると「かたり」の
文字は「うた」ですし、「a song of sacrifice」とも書いてあるし、うたとかたり?
どっち?と思いながら聴き始めましたが、中身を聴くとこの字をあてた理由が
分かりました。
個人的な印象としては、切り口を変えた日本昔話?な感じです。


ネタいきます。

冒頭、和太鼓と笛のなんだか昔話っぽい和風の音楽が流れ、
天照大神(の分身)と船で佐渡島へ向かっている謳桃(オウカ)の巫女。

  ちなみに「謳桃(オウカ)」って発音聞くまで読めませんでした。
  たまにありますね、レーベルのサイトをチェックしてないと読めないとか
  逆に漢字が分からない発音が。そういえば前にrejetの「月夜叉」に
  でてきた「カムイコタン」も「神居古潭」でした。古の神が居る場所?
 
天照様が言うには、佐渡の土地神である狸の団三郎がそこを訪れた近隣の
商人を呪い殺して村人達を苦しめているらしい。
なので天照に仕える巫女の彼女をその調査に派遣すると。

けれど早速に天候が急変し、荒れた海に船酔いが止まらない巫女。
彼女を気遣う天照は船上から佐渡の土地神へむけて天候をおさめるよう
一喝。無事に佐渡へ到着した2人。

  彼女なら立派に務めを果たせるだろうと見送るわりには、
  私がいつも見ていないと危なっかしい、とも言う天照様。どっちだ。

トラック2ではすでに団三郎に捕らわれ鎖につながれている巫女。
呪いを恐れる里の民は団三郎の求めによって生け贄を捧げることにしたらしい。
巫女は生け贄に立候補、というより天照の指示に従って務めを果たすべく
団三郎を説得しに行くつもりだった様子。
けれど団三郎は天照にいいように使われる巫女が許せないそうな。

  いやちょっと!この豊永さん声カッコイイですね~!
  低めでちょっとかすれさせたワイルドセクシーな感じがステキです!
  先日うっかり「お天気戦隊ハウウェザー」でヒョウ役の声を聴いたばかり
  だったので、勝手にギャップで倒されてました。
  ところで「ハウウェザー」ってもうやめたんですかね?あれ好きなのに。

が、巫女を食うことは団三郎の中では決定事項だったようで。
巫女を喰らってそのチカラを自分のものにするため、団三郎はわざと呪いの
噂を広げて巫女を呼び寄せたのだと。
自分の力の何たるかを知らない巫女に、団三郎はそれを思い知らせて
から食ってやろうと一時延期。

  なんだかここまでのところ団三郎の気持ちがよく分からない…。私だけ?

そして逃げたら巫女の身内も友達も全員殺すと脅してみたり。
大蛇に変化して巫女を締め上げてみたり。

  ただここで思ったんです、人間の発声器官で蛇の威嚇音を出すのは
  そうとう難しいようだと。そういえば蛇って鳴き声もないし、アナコンダが
  締めたとしても骨折れるぐらいまでは何も音なんかしなさそうですし、
  それっぽさを出すのはCDでは向いてないと思いました。

岩牢に鎖で吊るされ弱った巫女。生け贄は生きて食われてこそ、とのことで
鎖を解いてキノコ雑炊を持ってきたけど食べられないほど弱ってたので、
巫女を牢から出すことにした団三郎。

無慈悲な天照に彼女は見捨てられたのだと団三郎に言われ、涙を流す巫女。
そんな彼女にとある昔話を聞かせる団三郎。

昔、佐渡の里で土地神候補になった団三郎は先代の謳桃の巫女と恋をし、
彼女の力を得て土地神となった。
ある日、狐が里の民をだまして作物を奪ったり田畑を荒らしていると聞き、
狐を捕らえに出た団三郎。けれどその留守を狙われ狐に巫女を食い殺される。
その狐を使って里を荒らさせたのは、巫女と団三郎を別れさせたい天照の
仕業であったと知り、怒りにまかせて狐を焼き尽くした団三郎。
近隣の商人を呪い殺したのも、彼らが里に薬物を持ち込もうとしたからだと。
狸のつがいは生涯変わらず、彼の愛はただ巫女一人に。
ゆえに同じ魂を持って転生する謳桃の巫女を、二度と放したくなくて閉じ込めた
のだと彼女を抱き締める団三郎。

  ああ~それで天照に使われてるのが気に入らなくて、自分の力という
  自我への自覚がないのにイラだつと。イイ声でありがとうございます!

そこへ訪れるもう一人の神・河童の摩子。
彼は遠野の百鬼夜行の総大将で配下の妖怪に巫女の話を聞いてきたという。

  谷山摩子さんはきれい系の高すぎず低すぎない美形声ながら、
  洗練されすぎない地に着いた感じがさすがでステキです!

(そんな美形声で)先代の巫女と彼女を重ねるなと言う摩子に、団三郎は
先代の巫女にもらった「謳」の力で摩子を追い払う

  って待ってその「うた」怖!
  ひ~らいたーひ~らいたー、な~んのは~ながひ~らいたー♪
  っていうアレなんですがコワイ!低音の童謡思いのほか怖いよ!
  「鬼灯の冷徹」の一子と二子のかごめかごめも無邪気な死霊って感じで
  よかったけど、こっちは生きた物の怪の祟りの呪文ですよ!!
  不意打ちで来るんで一瞬ぞわあぁぁっときました!

けれどこれまで団三郎に脅されていた巫女はその隙に逃げ出し、
海辺の崖のそばで摩子に発見され、海に落ちたところを助けられる。
そこから摩子とともにその神力で遠野へ着くも、団三郎に負わされた怪我が
ひどかった摩子。それを案じる巫女に(さりげに唇から)血をもらって傷を治し、
彼女の力について教えてくれる摩子。 

巫女の血肉は神の傷を癒して力を強める他、個々の神が持つ「謳」を引き出し、
その「謳」で土地を護り、或いは災いをももたらす力を神に与えるのだそうで。
穏やかに教えてくれる摩子にすすめられ、遠野で団三郎に受けた仕打ちの
疲れを休めることにした巫女。

遠野に住むならいずれ里の人とも仲良くなってほしいと里長夫妻と巫女を
引き合わせる摩子。老夫婦はすっかり摩子と巫女を脳内カップリングしてる
ようなフシがあり。

  というかもしかして摩子が事前にそのような紹介をした?フシがあり。
  ただここちょっと気になるのは里長夫妻のしゃべりがかなり違和感を感じ
  ました。最初の天照の一喝とかちょいちょい入る天照の語りも若干の
  違和感を否めませんが、この老夫婦の口調は浮きまくってて何だか
  別作品の一部を抜き出してファイルごと挿入貼り付けしたような、奇妙な
  感じがしました。なんでここだけ「めんこい」とか「ありがたや」とかヘンに
  やりすぎたっぽい昔話のセリフを平成アニメ的な声でやることにした?

その里長夫妻の頼みもあって、摩子と遠野の里に「謳」を授けた巫女は
その後も里の人たちと仲良く暮らしている様子。
それでも団三郎に聞かされた先代の巫女と天照の話が気になる彼女は
天照のいる伊勢へ帰ることを希望するも、ずっとここにいるほうが
彼女のためであると力説する摩子。

  あれ?摩子さんちょっと病み入った?

ある日、伊勢へ発つため荷物をまとめていた巫女。
摩子は巫女にもらった「謳」の力で彼女を動けないようにして安全な牢へ
押し込めてしまう。

  ってここでもってくるうたが「花いちもんめ」なんですけど!?
  しかもその美声そんな使い道があったのかってぐらいこっちも怖い!
  ひやぁぁっとする!

神力を込めた扉から逃げ出そうとし、説得に応じない巫女を水責め拷問で
言うことを聞かせようとする摩子。

  い~い感じに病みがまわってきました!

その後は口を利かず、食事も取らなくなった巫女とずっと共にいる方法に
思い当たった摩子。それは彼女を喰らうこと。
明日は食われようかという日、彼女の居場所をつきとめた団三郎が件の
牢へ入り込む。
巫女を喰らうことで手に入れようとする団三郎と摩子。
巫女の血肉によって神力を高めるのは、食った量ではなくどれだけ深く彼女の
心に入り込んだかで決まるとのこと。


団「俺の姿をその目に刻んでおけ」
団「これからおまえが味わう終わりのない痛みと恐怖に、おまえの心が
  塗りつぶされないうちに」
摩「大丈夫ですよ」「あなたの心は、すぐに何も感じなくなりますから」
団「何もわからなくなったおまえは、やがて自ら差し出すんだ」
団・摩「私を喰らって、神様…と」

そして二人は謳う。巫女にもらったそれぞれの「謳」を。

  いやダミヘ!その祟りの呪文みたなの両側同時って超怖い!
  そして天照は間に合わず巫女は無事に食われ…。
  なのに「また転生するから」で妙に平和な幸せ系音楽で終わるとか。
  そこにそのメロディもってくる感覚もまた怖いんですけど。


今回は美声の童謡が怖いという新たな種類の怖さが聴けて楽しかったです!
心霊ものとも人間心理とも違う場所にこんな夏向きの音があったとは。
神様と妖怪に境界線を引かないところとか、自然物をすべからく生命体として
扱うところとか、非常に日本昔話らしいと思いました。好きです。
次も買います。
ありがとうございました!



ところで本編とは関係ない話ですが、子供の頃、今は亡き祖父に
河童の目撃情報を聞いたことがあります。

祖父(母方)は高知の出身で、幼少期、家の近所にあった小川によく友達と
泳ぎにいったそうです。その川は深いところでも子供の胸ぐらいの深さで
夏の水遊びには最適だったそうです。
さらに川をさかのぼっていくと、山の中の小さな渓谷へ続いていて水も
きれいで小魚も色々いたらしく。

その山と村の境目あたりで、祖父が見た河童は
大きさが「一尺かもうちょっと大きいぐらい」なので30~40cmで、
色は「緑と灰色が7対3ぐらいのまだら」で、
目は「出っ張ってないけどカエルに似てた」そうで、
頭の皿は「皿というよりカメの甲羅っぽいのが背中まで続いてる」感じで、
「水かきがあって」くちばしは「鳥とは違ってて尖ってないし鍵形でもなく」、
「魚をくわえていた」、「気がつくとすぐ水に飛び込むので歩いてるのは見た
ことがない」らしく、
目撃時間は「オヤジ(私からは3代前)の田んぼの見回りについて行った
早朝」か「友達と遊んで帰る時間の夕方」のどちらかだったそうです。
夜中に見たのは、「大雨のあがった後でオヤジが田んぼの水門を見に
行くのについて行ったときの1回だけ」らしいです。

ちなみにその祖父のオヤジに祖父が子供の頃聞いた話によると、
「昔(逆算で110年ぐらい前かも。)はもっと頻繁に見かけた」
「田んぼが増えて見なくなった」
「その頃は山際だけではなくもっと平地のほうでも見た」
「尻子玉を持ってるのを見た」「相撲をとってるのを見た」
目撃時間はやはり「早朝か夕暮れ時」だそうで。

祖父が言うには、3代前が見た尻子玉というのは白いピンポン玉状らしかった
ので、それは河童の卵であり、複数個体を同時に見たことがない=群れで
暮らさないことから、「相撲を取っていた」のではなく縄張り争いだったのでは
ないか、と。
つまり河童というのは妖怪ではなく水がきれいで静かな場所に生息していた
両生類に近い絶滅動物だと祖父は思っていたようです。

妙に納得しました。それはそれで夢があると思うので、いつか未来に化石か
何かが見つかることを祈っています。



今回久々すぎて思いのほか長くなりましたが、お付き合い
ありがとうございました。



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「Villain Vol.4 -the story of killer-」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

villain4

HOBiGIRLSレーベル悪役特化CD「Villain vol.4 -The Story of Killer-
1月29日発売でしたが色々バタバタしていて、先週やっと聴けました。
収録時間は80分とボリューミーですが、聴いてると40分ぐらいの感覚に
なるぐらい面白かったです!映画みたいです!
そしたらもう言いたくてしょうがなくなりました。ので来ました。

まずジャケ絵の仕草と表情がエロい。と思って聴き始めると、
声!声!声が!キャストの切木Leeさんって私はもうひとつの名義
ミノベサトルさんのほうも聴いたことがなかったので、今回初めてでしたが
めっちゃかっこいい。もう1回言いますめっちゃかっこいい
ああ言い足りないもう1回、めっちゃかっこいい

低め!渋め!ワイルドめ!視聴もしてなかったので第一声で
ふゎっふぉう!!しかも表情がすごく見えやすい気がしました。
トラック1プロローグでもう見えるんです粗野な中にも彼女にしか見せない
表情が自然に表れてる様子が!
この段階ですんなり両思いなのがわかるってすごいよ!!

内容いきます。

同じ日に同じ孤児院の前に捨てられていたレナードと彼女は
誰よりも仲の良い幼馴染として育ち、やがて彼女は孤児院の隣にある
教会でシスターになり、彼は「食肉処理場」で働くことに。
 その「食肉処理場」が語感からもう、ああー…そうですか…って感じです。

冒頭、彼女の教会で神父不在の告解室で話す彼。
買出しを手伝うという申し出に、神父と行ったのでしばらく必要ないという
彼女。レナードは神父の彼女に対する執心を危ぶんでいる様子。
  あれ?神父=カトリック、牧師=プロテスタントで懺悔=カトリック、
  告解=プロテスタントじゃなかったでしたっけ?
  神に代わって免罪するのがカトリックの神父で、免罪の権利はないけど
  話を聞いて聖書で導くのが牧師とかどこかで聞いたような…。
  この教会どっちですかね?ま、いいか。

スラムに育ち少し雑なところはあるけれどレナードと彼女は本当に
互いを大事にしている感じで、頻繁に銃声が響く情勢不穏な街を
彼女を連れて出たいと思っているレナード。

「工場」で禁じられてはいるが人目を盗んでは抜け出して彼女に会いに
来ているレナードは「夜に」「逃げ出した豚を処分しに」行かなくてはならない。
  ってそれ完全にアウトなのに彼女気づいてないとかアリですか!?

それでも日中は彼女を街に連れ出し知り合いの少年リコが相棒の鳥と
見せている芸を見せたりしているレナード。
けれどそこにも暴動の騒ぎはおよび、巻き込まれて鳥が死んでしまった
リコに、レナードは手持ちをいくらか渡して代わりの鳥を調達すればいい
と言う。
  いやーそんな芸達者な鳥ってそうそういなさそうですよ…。

「処分」すればまた似たようなヤツがくると工場の「オヤジ」に言われて
育ったレナードにとって誰でもどんなものでも代わりがきくのが当たり前で、
実際そうだった彼の境遇は察して余るところですが、当然ながら彼女には
理解できず。

ある日、覆面をした男に襲われた彼女。助けたレナードが覆面を取らせると
犯人は彼女の教会の神父で。
「処分」すればすぐまた同じのが来るからと、ためらいもなく射殺するレナード。
彼女を誰にも奪われたくないという想いから、その場で彼女を抱く彼。
  イヤいくら強姦未遂犯でも昨日まで一緒に仕事してた人の死体の横で
  幼馴染と初Hって彼女の肝の据わり方も尋常じゃないと思いますが。

それからはレナードの部屋で暮らし始めた彼女。
  彼女を抱き締めて耳元に話す声が…声がもう…!!
そして彼がいない間一人では退屈だろうと、鳥が死んで生計が立てられ
なくなったリコを彼女の話し相手に雇ってきたレナード。
そのリコが再び暴動の犠牲となっても、平気で「似たような背格好」の代わりを
探すという。

「処分すれば代わりに同じやつが来る」とレナードが言うのは、歯車の
ひとつとして代替可能という意味ではなく、どうやら本気で後任は前任と
同一であると信じているのだ、とようやく気づいた彼女。
「食肉処理場」はマフィアの下請けのようなもので、彼はその汚れ仕事を
担当する殺し屋だと知る。

けれどその殺人=処分はレナードにとっては、いらないものを始末して
よりよいものにリニューアルするだけのこと。結果、彼女のためにも
街を良くしたい彼は治安悪化の元であり度重なる暴動の首謀者を
「オヤジ」の命令ではなく自分の意思で「処分」してしまう。

その結果、自身が処分されることになってしまったレナードは咄嗟に
オヤジを射殺し彼女を連れて逃亡を図る。
そして自分が信じていたことの間違いに気づき始める彼。
処分はリニューアルではなく、新しいものは前のものと同じではなく、
この世に誰の代わりもなく、彼の所業は罪でしかない。

そんな事実に気づきたくないレナードは間違ったことを言う彼女を処分して
新しくすれば、と考える。
でも新しい彼女は本当に元の彼女なのか。不安と予感に首を絞める手から
抜ける力。
犯した罪を見つめ、贖罪の道をレナードに示す彼女と共に街を出、共に
生きることを決める2人。
  この辺りの声とかセリフがもう切ないったらないのです…!
  実際、彼は連続殺人犯でどんな育ちだろうと許されるものではないで
  しょうし、先の見えない(ほんとは薄々わかってる)未来に向かう2人が
  哀れでもありたくましくもあり、切ない、という単語に最上級があれば
  ぜひそれを使いたい物語でした。

あ、でも証言されて困る「オヤジ」は死んでるわけですし、「工場」の親会社に
あたるマフィアがトカゲの尻尾切りですませればレナードはそれほど執拗には
追われないかもしれないですね。被害者の気持ちも差し置いて思わず
逃げ切れればいいと考えてしまう、これこそvillain=悪党・悪者特化、
ピカレスクだと思います。やー面白かったです!

ところで今回はいつものアナザーエンディングが本編ディスクに入っており
ませんで、特典ディスクに入ってるのかと聴いてみても
villain4特典ディスク
こちらは夢の中で夢を見た設定の本編の続きの感じでした。

で、アナザーエンドは公式特典のSSのみだったようで、読んでみると
こちらはレナードが彼女を刷新するべく処分してしまった後で代わりを
待ちながら死体を抱き締め戻らないことに気づき最後には…という
悲劇的かつ猟奇的な内容でした。

なるほど、それこそ商業では音声化は難しそうですね。ああっ!であれば
こそ!この声で聴きたかったです!!
そしてあまりのクオリティにシリーズ完結かと思わずサイトを再確認しました。
そんな様子もないようなので安心して次回をお待ちしています。


ありがとうございました!



拍手くださった方、ありがとうございます。
そしてやっぱり終わるんですね。もっと聴きたかったです!


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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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