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『明治吸血奇譚「月夜叉」弥生の巻 八城隼人』の感想です。ネタばれ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

月夜叉6隼人


ふー、やっとで書けるー。
最後の月夜叉です!隼人です!福山潤さんです!
今作の隼人さんは男気あふれる任侠の人でした!

私は福山さんのダミヘ作品は、「怪鬼宴」と「感応時間」しか聴いたことが
ないですが、声の輪郭?がものすごくはっきりしてて、夏の日差しのような美声だと
思います。UV値高そうな感じ?

今回もいつもながらアナウンサーも顔負けのきれいな発音で、この手のCDには
珍しい早口、というか、私がね~ったりしたヤンデレに慣れすぎてるせいか
自然な口語調に近い速度が妙に新鮮でした。



ではネタです。


黎明館で目覚めた彼女に簡潔に、わかりやすく状況を話してくれる隼人。
「俺好みの顔してんな」
ここで暮らしてほしいとストレートに頼まれ、困惑する彼女に
まずはメシだと食事の用意をしてくれる隼人。
「俺らにとって、お嬢は替えのきかない大切な存在だ」
  ああ、昔うちの学校(女子高)で生徒の名前を覚えるのが面倒だったのか
  全員を「お嬢」と呼ぶ家庭科教師が…

食べる彼女を眺めながら、
「つくづく俺好みの顔だなぁ」
「俺の女にならねぇ?」

  これまでの5人にはなかった、なんとも人間味あふれる口調ですねえ。

自分たちは夜叉だと告げ、血を分けてくれと話しながらも、
「一目惚れした女に、そんな目で見られんのは、
なかなか辛ぇな。」

怯える彼女をそれ以上脅かさないよう、部屋に戻ることを止めない彼。
  そういえば、以前ディスカバリーの脳科学系の番組で、一目惚れの確率は
  男性は8%、女性は2%以下だといっていましたが。
  つまり男性は女性の4倍以上、外見重視で相手を判断するそうで。

部屋に出たクモに悲鳴を上げたらしき彼女。
駆けつけた隼人さんも虫は大嫌いなようで、かなり大げさに処理してくれます。
  ところで北海道って、ゴキブリがいないってホントですか?

そこで彼女が逃げ出したら、他の人間が犠牲になることを知り、黎明館に
住むことをしぶしぶ了承する彼女。
落ち込む彼女にどうにか元気を出してもらおうと、町で着物を買おうと提案する隼人。

町に向かう道中、子供の頃の話をしてくれる隼人。
ある日、急に両親が帰ってこなくなったこと。
夜叉狩で両親を殺したろう警官や役人たちへの怒りと恨み。
町で浮浪児になり、妹と二人で夜叉狩に遭って重傷を負い、妹を失ったこと。
  さばけた口調に赤い怒りが揺れて聴こえますね。

町で彼女に着物を見立て、
「俺好みになりすぎんのも、考えもんだな」
「カワイイねぇ」

  ほんとに直裁で、嫌味も曇りも臆面もない気持ち表現ですね。

元警官の躁への嫌悪もあらわに、ぱーっと遊ぼうと賭場へ誘う隼人。
  え賭場!?初の買い物デートでいきなりそんなディープスポットへ!?
  と思ったけど行きませんでした。よかったね彼女。
  あれですね。壷振りとかも言ってたし、博徒ってやつですね。

警官を見かけた彼女が隼人を隠そうと、おそらく建物の隙間に二人で
挟まると、密着度に吸血衝動を煽られた隼人に血を吸われる彼女。
  豹変する感じがよく分かりました。

吸血で怖がらせたことを謝りに彼女の部屋へきた隼人。
普段は身体を動かすことで吸血衝動を紛らわせていると言う。
「好きで吸い殺すわけねぇだろ。」
「意思疎通できる相手を、誰が好き好んで」

その言葉に同情したらしき彼女に
「優しいねぇ」
  ってそこ!そのセリフの微かな震えが非常に物悲しいというか、
  一瞬泣きそうになる気持ちを、さらにほんの一瞬で抑える感じが切ないです…!

満月の夜には、
「間違っても、他の夜叉に出くわさないようにしろ」
と彼女に言い置き、獲物を求めて町へ出る隼人。
標的はやはり役人のようです。

親を亡くして間もない彼女が話し相手を求めて隼人の部屋を訪ねた夜、
彼女は隼人の肩を覆う龍の刺青を見る。
子供が町で独り生きるには、ヤクザと関わるしかなかったという隼人。
  それって何か昔の映画で聞いた気がするんですが。
  博打専門のヤクザって確か渡世人とかいう職業?でしたか?
  ああーそれでもあっけらかんと明るいのが、救いというよりかえって哀れだ…。

そして好物のリキュールボンボンを彼女に食べさせ。
「酒に弱いんだな。」「いいことを知った」
「するわけねぇよ」「お嬢に嫌われたらたまんねぇ」
「話し相手に選んでもらって光栄だ」

  軽めの口調で口説きながらも、彼女のことを教えてくれという隼人の
  真っ直ぐさがステキですね。

ここまでディスク1です。

以下ディスク2です。


レイガが獲ってきた肉である日の昼食を作ってくれた隼人。
「お嬢と食えば何だってごちそうになる」
「お嬢にとっても、そうなればいいな」

裏表のないアプローチでどんどん押してくる隼人に、付き合いを了承したらしき彼女。
けれど、優しいからと彼女に言われると、多少のひっかかりもあるようで。

町に食料の買出しに行く2人。
そこで出くわした「赤龍」と呼ばれる人物の手配書。
連続殺人犯。夜叉。額に傷。龍の刺青。
「…俺のことだ」
  穿ちすぎかもしれませんが、その名前に付けられた「赤」は、彼の身の内に
  消しがたく揺れる、あの赤い怒りを表してもいるようで。
  すごいですね。セリフで色を表すって。

館に彼女を連れ帰った隼人。
返り血に染まった龍の刺青が「赤龍」の名の由来だという彼。
役人や警官を襲い殴り殺すことで吸血衝動を抑えていたと知った彼女。
嘘をつかれたと感じた彼女の反応に、初めてむき出しの復讐心を見せる隼人。

「聞いてくれ」
「俺をもっと分かってもらいてぇんだ」

両親をなくして町に出、妹と二人、賭博の稼ぎで暮らしていた頃。
初めて覚えた吸血衝動に、しばしば家畜を襲っていた隼人。
彼を捕まえた八城組は、組に入ることを条件に隼人をかばう。
苗字をもらい、妹と楽しく暮らしながらも、次第に強くなっていく吸血衝動。
それをごまかすために始めた、組の荒仕事。

やがて組に踏み込んできた夜叉狩隊に、家族同然の組員たちを後にして、
重症の妹と逃げた隼人。
彼の命を繋いだのは、虫の息だった妹の血。
町に戻って目にしたのは、燃え落ちた屋敷と、皆殺しにされた仲間たち。
血の繋がらない妹と、組員たちの墓を作りながら、心に誓った復讐。
衝動のままに人を吸い殺し、暗殺業にのめりこみ、龍の刺青を入れた隼人。
北海道に渡り、明治政府を倒して夜叉の国を造るという幻斗の誘いに
黎明館へとたどり着く。

「俺の怒りがわかるってんなら、復讐だって
分かってくれてもいいだろう…!」
「これを機に」「終わりにしろだと!?」
「俺には」「生きる道がねぇんだよ!」

  というか、もう皆が死んだ時点で彼には生きる意味がなくなったんだね…。
  失い続けて生きる意味をなくしたとき、復讐をよすがにしてしまった、
  その先に来るものを知ってても、止められない赤が揺らぎ閃くこのシーンは
  夜叉の性なのか人の業なのか、とても心に残る場面です。

朝食をもって彼女の部屋へ話しに来た隼人に、人殺しで吸血衝動を紛らわす
ぐらいなら、自分の血を吸ってほしいと言う彼女。
彼女を食い物にしたくはないという隼人に、彼を失う恐ろしさを訴える彼女。
「独りにしないで、か」
「あいつらの無念を晴らせるのは、俺しかいねぇんだよ…!」


満月の夜、再び殺す相手を求めて町へ出た隼人。
けれど彼女の泣き顔を思うと止まる拳に、自分を信じられない思いで
月を見上げる彼。
「俺は最低だ…!」
「死んだあんたらより、生きてるお嬢を幸せにして
やりてぇって!思い始めてる!」

  いやーもう何かちょっと映画見てる気になってきますね。
  それにしては銃声が白々しいというかリアリティが足りない気もしますが。
  そんなツッコミはおいといても、この演技は聴きごたえありますね~。

逃げた男が呼んだ警官隊に追われ銃弾を受けた隼人。
「最期に、笑った顔が見たかった…」
  このシリーズはみんなちゃんと助かってくれるので、そこは安心して
  られるんですが。
  あーでもみんな助かってますが、躁さんだけはこれから死にそうかも?

黎明館で目覚める隼人に抱きすがる彼女。
「俺は、もう誰も殺さねぇ…!」
「お嬢のそばにいる…!」



ふーい、今回は6作中一番色気はなかったんですが、個人的にはエロさはなくても
乙女さは充分あったと思います。
ただなんと言いますか、熱恋?sweet sparkle じゃなくて、red hot burn って感じで、
厚みと重さを前に出しつつも決して暗くならず沈みもしない、そんな美声が
熱量たっぷりに語るアツめの乙女系でした。


さらにキャストトークは速度が上がり、立て板に水です!が、
ウチは家族全員マシンガントークなので、遺伝子レベルで馴染みのある
口語速度です。音量はちょっと下げましたけどね!


とりあえず一番病みで色っぽかったのが躁の立花さんで、霧乃助の近藤さんが
吸血で相当エロかったです。で、ワイルドセクシーがレイガの下野さんで、
上品切ないのが四朗の梶さん、今回の隼人の福山さんが熱情系で、
幻斗の鳥海さんがツンデレかわいい上に囁きが色っぽさ全開だと思いました!
やー楽しかった!!シナリオも装丁も美声もイラストも、すごく楽しめたシリーズ
でした!ありがとうございました!!

で、今日はおれぼくシリーズがきたし!明日はうたプリくるし!来週からは
幽幻ロマンチカですし!!楽しみいっぱいで楽しいね!!


長々とお付き合いいただき
ありがとうございました!


拍手くださった方、ありがとうございます。
隼人さんイイ男でしたね!これを泣かせちゃ女がすたるって感じがしました!

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「明治吸血奇譚 月夜叉 如月の巻 四朗」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

月夜叉5

このところ毎月ですが、手元にあってもなかなか聴けず、やっと
聴けたころには次のが来るパターンにはまってます。

でも梶裕貴さん!!この方の吸血鬼といえばカナトくん!!な気がしてますが、
今回は上品紳士な吸血鬼でステキでした!
ほんとにいつも思いますが、かっこいいのも可愛いのも、黒い病みも白い神聖も
自在に行き来しつつ、どれもしっりくるような、すごいイイ声ですよね!!!!


早速ネタいきます。



黎明館で目覚めた彼女に、穏やかながら濃い影を含んだ憂い声で
丁寧に状況を説明する四朗さん。
ノックをしなかったことを謝ったり、見た目に特徴がないとか言ってみたり。
  正直さがステキですね。

夜叉の存在と彼女の血が必要な理由を告げ、血を吸われるのは人間にとって
悪いことばかりではないと、試しに手から吸血してみる彼。
巧いそうです。他の夜叉より吸血が得意なんだとか。
  そうか、巧いのか…。

その後は、館にとどまってくれるよう親身に説得してみたり、
町までの買い物(デート?)、好物の水羊羹でお茶(デート?)、お部屋で吸血(デート?)
などを通して、次第に心を開いていく彼女。

ただ一点、伴天連であるという四朗さんなのに、町の教会は焼き討ち事件が
続いていて、物騒なので近づかないようにと言う。
  曇る声で繰り返し近づかないよう言い含めるのが気になります。

しかも四朗さんは布教相手の数人の女性たちにも素性を明かして血を
もらっているそうです。
彼女たちは繰り返し吸血されたいがために夜叉の正体をバラすことがないそうで。
  そうか…そんなに巧いのか…。

ある夜、息を荒げて館に戻った彼。
切支丹の家が放火される事件があったので駆けつけたそうです。
犯人は見つからなかったと言いますが。
  ん?何だかそこの発音が…。
被害にあったのは、病に苦しみつつも自害できない切支丹の家で。
苦々しい声で、楽にして差し上げるいい機会だったのにと言う四朗さん。
  ああああああやっぱりーーー!

そして火打石の音と使いづらさに苦労する彼にマッチをあげる彼女。
  それダメ!NO!!小さな音で簡単に火がつく便利道具なんて!!
  ほらもう喜んでるじゃないですか、火ぃつける気満々ですよ!!
  夜叉は鏡が嫌いなので館にはないから、お礼に明日、町で買ってくれるとか
  言ってるし!

さらに翌日、町で正体暴露、四朗さんは不老不死で230年以上生きていて
実は天草四郎時貞なんだそうです。
  そうきたかい!
  いやまあ切支丹で伴天連で四朗ときて思い至らない自分もなんですが。

そしてもらった鏡で身づくろいしたらしき彼女が可憐に見えるとかで、再びの
お部屋で吸血デート。
血の味も彼女の気持ちにともなって良くなってきたようで、一生側にいたいとの
告白つきです。
けれど入信を希望する彼女に、やめたほうがいいと説きつつ
彼女の自己犠牲の精神にトラウマを抉られた四朗さん。
  過去の幻影に囚われ、激昂する彼の悲憤が哀れです。

かつて彼を信じ、殉教した天草の信者たち。
彼らのように苦しむ者を二度と出すまいという想い。
さらに折からの満月に狂い、教会へ放火する現場を目撃した彼女。

ここまでディスク1です。


以下ディスク2です。

気づいたときには黎明館で四朗さんの手当てを受けていた彼女。
放火現場で気絶したとき、頭を打ったそうです。
  って、あの流れでなぜ気を失った?なにか聞き逃しましたかね?

しかも四朗さんは230年前からずーーーっと放火魔だったようで。
  ってそれもうライフワークじゃないですか!?付け火の達人!?
  それにマッチって、太鼓の達人に革新的なスティックをあげた状態ですね。

230年前当時、神童と呼ばれた16歳の四朗さんが率いた島原の一揆軍。
信仰を貫き、いつか人として生きることを夢見た彼。
けれど四朗を生かすべく、一揆軍の仲間たちは彼を閉じ込め、身代わりを立てて
殲滅される。

カラスの鳴き声が響く戦場跡に、累々と重なる仲間たちの遺体。
神への祈りは届くことなく、虚空を吹き渡る風の中、信仰はリボンのように翻り
慟哭の咆哮がこだまする。
やがて彼らの命を自らに取り込むべく、遺体の血を啜りはじめる四朗。
  いやー圧巻ですね、この演技。やっぱりこのシリーズのシナリオ好きです~。
  ああでも飽くまで個人的にですが、あと1分、BGMなしでこの演技を聴きたかった…!
  自責の念と夜叉の衝動のままに血を吸い始めた時点で
  bloodをacceptって気がするのです…!

それからは信仰によって不幸になる者をなくすため、布教を装って勧誘した信者を
見せしめに殺したり、祈りの場所を焼き討ちしたり、してたんだそうです。

翌日、誰もしない玄関の雪かきをしていた四朗を手伝う彼女。
いい人ではなくても、彼女に好かれていたいと言う四朗さん。
ヘテロクリミアは大量の吸血を繰り返し、通過儀式でもある病を経て、不老不死に
なった証だと告げます。

雪かきが終わり、海が見える場所へ星を見に行くと言う四朗さん。
涼みに行くとは言うものの、色々と思うところもあるようで、不安を感じて
一緒に行くことにした彼女。

星を見上げる崖の上、不死の苦しみを募らせ、生きる意味を問う四朗さん。
  あ、なんだか「インタビューウィズザヴァンパイア」思い出しましたね。
  「死の情熱を抱えた不死。友よ、つまり君は美しい。」っていうセリフ。

それでも自害しないのは信仰のゆえだと言う彼女に、感情をぶつける彼。
その情動を受け止め、彼女は崖の際に立ち、眼下の海へ身を躍らせる。

不死の身であればこそ、四朗は彼女を救える。
その身体で苦しみながら生きる意味を、人々の救済に求める四朗。
戦場の風に翻ったリボンは、波に洗われるように再び彼の心を神と結び、
救われた想いと愛を込め、彼女の血を貪る四朗。
  やー、やっぱりすごいですねー。同じ吸血シーンでも、もうカナトくんとか
  思い出しもしないぐらい違いますねー。
  あああああああそれにしてもイイ声~~~~~。
  そりゃ耳元で聞けりゃ彼女の気分も良くなるさ!!しかも結構長い!

春がくるともう一度、島原を目指して布教の全国行脚へ旅立つ四朗さん。
  っええ!?行くんですか!?そこで旅立つの!?全然不老じゃない人間
 待たせて!?早く帰らんと年とるよ!?


はあ、もうそれはそれは、今回もいいもの聴かせていただきました~!

そういえば、父のDVDコレクションのなかに深作欣二監督の「魔界転生」がありまして、
主演が沢田研二さんで天草四朗役なんですが、若い頃の映像は
これしか見たことがありません。今の映像もほぼ見たことはないですが。
奇抜な衣装で一人登場し、冒頭8分の長台詞も退屈どころか一気に見入ってしまう
面白い映画でした。

いやそんなことは置いといて、所々にセリフを抜くと自分の説明よりよっぽど
流れが分かりやすいのでいつもそうしてましたが、今回セリフの委細を確認する
時間がなく、長々とつらつらと書きましたが、お付き合いいただいた方、
ありがとうございます。

このシリーズも次で終わり、ってもう明日来るし!
いや終わるのは残念ですが、来月からは幽幻ロマンチカくるし、おれぼくシリーズとか
うたプリのアイドルソングとか、4月は新作ラッシュなので、色々楽しみです!
美声に栄えあれ!

ありがとうございました。



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「明治吸血奇譚 月夜叉 睦月の巻 錠々幻斗」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

月夜叉4

Rejet作品おなじみの鳥海浩輔さんです。
むしろ彼なくしては始まらない気がします。
いつもありがとうございます。


風邪がなかなか治らずテンション低めですが、パソコンも風邪のバイキンだらけ
ですが、今回も2枚組みで長いですが、よろしくお付き合いください。
うがい手洗いを欠かさず除菌ウェットを持ち歩き、インフルにもノロにも
罹りませんが、湯冷めしました…。
冬のマラソン大会とか学校であって、どうしても今日中に熱を出したい方!
私は湯冷めをおすすめします!!


ではネタバレいきます。



さらわれて来た黎明館で目覚めた彼女。
は、これまでと同じパターンです。

大仰なほど居丈高に幻斗さん登場し、ひと通り彼女に状況説明。
夜叉のために卑弥呼の末裔の血が必要だと告げ、血を試させろとまずは
ひと噛み。
最悪にまずいようです。
人間の血が嫌いな幻斗さんはいつもは動物の血を摂っているそうです。
「気色が悪くて殺すほど吸う気にはなれない」のだそうで。

一人になると早々に逃げ出そうとした彼女は、幻斗の使う狼たちに
追い詰められ、あっさりつかまる。
「この極寒の中、俺に迎えに来させた上、
足をひねって歩けないだ?」
「痛くないと思えば痛くないはずだ。」

  いや無理だろう。と思ったらやっぱり彼女も無理でした。
「根性のないやつだ。」
  すみません。(小林由美子さんのシロさん風で)
「こんな足場の悪い雪山でまんじゅうのような女を
抱きかかえるなんて」

  重ね重ねすみません。

足が治ったら町へ食料の買出しへ行くから来いと言う幻斗。
トイレ待ちは1分です。
  短っ!本当に心底めんどくさそうですね。
 子供のころ、近所の男子の立ちションを見て、あの便利そうなホースみたいなのを
  買ってくれと親にねだったことがありましたとさ。
  駅前のスーパーにはなくても百貨店とか行けば500円ぐらいであるだろうと…。


食料は幻斗の分と合わせて二人分買えということですが、幻斗さんゴハン
食べるらしいです。しかもずっと寒い寒い言ってます。
ただしネギは食物とは認めないそうです。嫌いなのに買うなら、
「俺の目に付かない場所へ保存しろ」というほど嫌いなのに
「ここまで言っているのに買うのか。嫌な女だな。」

ついでに彼女に買い与えた金魚を幻斗の自室に置くので、世話をしに来たら
「ついでに血を吸ってやる。」そうです。
  まずいのに?なんか申し訳ないですね。

帰り道、幻斗さんは春になったら、人間に戦争を仕掛ける予定だと彼女に
告げる。
「黎明館にいる夜叉6人で北海道にいる人間を制圧し」
  んん!?
「いずれは日本全体を支配できるだろう。」
  いや明らか無理だろうよ!!
  なんだか厨二っぽいこと言ってますが、幻斗さんは本気のようです。
代々夜叉を統べる錠々家最後の生き残りとして、虐げられたる夜叉の歴史を
晴らし、理想郷を創りたいと語る幻斗さん。

彼女が金魚に餌をやりに行くと、幻斗さんは風邪をひいてるそうです。
雪山へ逃げた彼女を捜しに行ったせいで。
「霧乃助に薬をもらって来い」
「飽くまでおまえが風邪をひいたということにして」

  んん?夜叉なのに風邪?人間の彼女がひねった足も治った頃に?
  しかも霧乃助に?彼女仕様で?ツッコミどころが多すぎて
  次のセリフが入ってこないよ!?

彼女が鍋を作ると、用意が遅い、野菜がかたい、味が薄い、食材の大きさが
揃ってない、人間と食うのは気色が悪い、すき焼きがいい、ネギが邪魔だ、
など延々と延々と文句が続く幻斗さん。
ネギは身体によいと説く彼女。
「おまえはネギの信者か」
  でも1日2食はちゃんと食べるんですね?
それでも両親をなくしたばかりの彼女は、誰かと囲む食卓が嬉しいようで。

金魚のかわいさをわかってもらうために、エサをやってみるよう幻斗さんに
すすめる彼女。鉢をひっくり返した幻斗さん。
「許せ、金魚」
「おまえが全部悪い」

「少しは俺のせいでも…すまん」
  いや金魚は無事でしたが何ですかこれ、ネギ信者から笑わせに
  きてるんですか素直かわいいってか子供がいますよ。
  少年を残してる、のではなく、コドモのまま大きくなった、でもなく、
  育つのをやめた子供がいます。うっとりするようなステキな低音ですが
  それは立派なお子様感なので次のゴハンはお子様ランチに旗立てて
  あげましょうかね。

部屋に来たついでに彼女の血を吸ってみると、彼女の気持ちを映して味が
変化してきたらしいです。
そのまま倒れた彼女を部屋へ運ぶ幻斗さん。思うところもあったのでしょう。
「人間と夜叉の情か。…馬鹿馬鹿しい」

目覚めた彼女を連れて夕方の町へ買出しに来た幻斗。
混血児を見かけ、ああいう子供が時代を変える架け橋になるだろうと言う彼女。
けれど幻斗さんが語るのは、合いの子であることの苦労であり。
「どんなに願っても、叶わないことというものはあるんだ」
「幸せなんて、いつまでも続くわけはない」

  体験談ですね。
  ああー、そこか。そこで何かあって成長が止まったんだね。

短時間の別行動で数人の男に絡まれていた彼女。
迷いなく刀で斬り捨てる幻斗を彼女は止め、一人を逃がしてしまう。
着物の襟首をつかまれたとき、見えただろう彼女の首の牙の痕で疑われる
夜叉の存在を、明治政府へ密告されれば館が襲撃されると言う幻斗。

「俺の両親がそうだった。」
「夜叉狩りにあって死んだ…!」

子供の頃、人間に混じって暮らしていた里で、殺された両親。
「俺はただ、夜叉を守りたいだけだ」

ここまでディスク1です。


以下ディスク2です。

「こんな暗い中、わざわざ山に出て何をしている」
「考え事なら部屋でしろ」

  まったくですね。
夜叉と人間のさだめを憂い、夜の雪山へ出た彼女を迎えに来た幻斗。
そんな彼女に幻斗さんは、子供の頃に両親を殺された夜叉狩りの話を聞かせる。
「人間は情に厚いふりをして、最後の最後に保身へ走る。」
「もうあんな思いはしたくない」


そして案の定、雪山で吹雪にあい、明かりが消え、滑落したらしき彼女を
追って、道を失った幻斗さん。
「ケガはしていないか」
  わあー、だいぶ優しくなってきたよ。
「ああもっと謝れ」
  呆れながらもやっぱり優しくなってきた幻斗さん。以前のような
  嫌悪も、いらだちも、もう音には含まれません。
抱きしめて体温を分け、彼女の冷たい手を案じる幻斗。

このシリーズは彼女のセリフをモノローグとして読んでくれる特徴が
ありますが、これほんとーーーに効果的でいいですね。
どの役者さんも本当に自然な感じで、淡々と切々と、を基本に
キャラによってはさらに飄々と、または今回のように清々と語ってくれるのが
聴き所のひとつだと思ってます。

幻斗を決して裏切らないと言う彼女に、一生をかけて証明してみろと
囁く声は、幻斗自身の信じたい気持ちと、子供のままの不安な部分と
自分の中に存在するいくばくかの情愛をそのまま映したような、
名状しがたい響きがありました。

幻斗の部屋で目覚めると、すき焼きとデコピンで彼女を迎え、まだ熱のある
彼女を抱きしめて眠る幻斗。
「もう二度と、俺によけいな心配をかけるな。」
  眠りに落ちる穏やかな時間と、穏やかな声音がなんともいえないですね。

狼たちの声で目覚めると、館に迫る政府の討伐隊を一人で迎え撃つ幻斗さん。
その後を追って出てきた彼女をかばい、胸に銃弾を受ける。
  お約束とはいえ、彼女…それ邪魔ですよ!足手まといですよ!
  確かに出てこなきゃドラマにならないですが、こういうシーンでの
  ヒロインの行動は、常にツッコミいれてしまいます。

彼女に差し出された血を吸っても回復できず、風邪をひくのも、
食事をするのも、自分が夜叉と人間の合いの子だからと告白する幻斗。
「俺は結局、何も成し得なかった」
  ここんとこすごいです。こう、どう言えばいいか、劇的ではない、
  んですよ。でもじわりじわりと血が滲むように想いが滲む、というか
  演じてるのが怪我人でないってことを最初に忘れ、
  次にキャラが人間でないことと、あることを両方忘れ、
  後悔も幸不幸も、それまでに負ってきたものをそぎ落とされた想いの果てに、
  最後に残るのが架け橋となる希望。
  それをもたらすのは、彼女の血と信頼であり、かつての彼自身の祈りであり、
  それらはどうしても手放せない愛となって彼を癒し支え上げる。
  やーよくできてますねぇ。
「目が覚めるといいな…、俺も…おまえも…」

これまでは3作とも死にそうで死ななかったので、今回も助かるだろうとは
思ってましたが、やっぱり助かりました。
むしろCD後に一番死にそうなのは前作の躁さんたちですね。
戦争を起こすのはやめて、共存への道を模索しようとし始めた幻斗さん。
大人になったね。(そして小林由美子さんのシロさん風で。)


ところで、吹雪の音と死にそうで思い出したんですが、昔家族と舞鶴の
引き揚げ記念館へ行ったとき、ソ連兵への恨みつらみを呟く日本兵人形とか、
日記、手紙、絵などの展示物のなかに書が一服ありまして、
「愛に勝つものなし」と書いてありました。
耳にするだに恐ろしいシベリア抑留の地獄を行き抜いた人が言うなら、
それは間違いなく世の真実だろうとそのとき感じました。

ええ、この場合関係ないかもしれませんが、愛は偉大ですね。
幻斗くんも立派に成長したし、愛なくして何ものも育ちはしないですね。
愛と美声は世の正義です!!

キャストトークはすき焼きと北海道のグルメに満ちてました。
霜降り肉が苦手な方には牛フィレか良いモモ肉スライスがオススメです。

ああーー今回も大変楽しかったです!
次も楽しみです。
長々とお付き合いありがとうございました!




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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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