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「狂愛カタルシス 輪廻~夢の終わり~」のネタバレ感想です。

狂愛カタルシス 輪廻 


久しぶりすぎる更新で、ご無沙汰いたしております。
その間にも様子を見に来てくださった方やコメくださった方がいたり、
その節はありがとうございました。
なかなかまとまった時間がとれなかったり、花粉に弱められたり、
去年に続き、花粉症の敵・緑道と空地のオオキンケイギクを駆除したり、
オオキンケイギク
駆除したり、駆除したり…。

してたら、蜜華レーベルからシリーズ第4弾のこちら
「狂愛カタルシス 輪廻~夢の終わり~」が5月8日に出てました。
1~3作目は皇帝さん、佐和真中さん「暁闇」、平井達矢さん「篝火」&
ワッショイ太郎さん「氷月」で、それぞれ2014年と15年に出てました。
狂愛カタルシス 狂愛カタルシス2
狂愛3篝火本編 狂愛3氷月本編

何だか久しぶりすぎてかえって落ち着き払ったトーンで書き始めてしまいました。
ネタバレ平気な方、よろしくお付き合いください。

三部作かと思ってたら出てきた第4弾は、タイトルとキャストさんである程度
予想がつきましたが、アノ続き、悪夢のような現実の続きに、生まれ変わって
決着をつけよう。レーベルさんからそう語りかけられたような(←気のせい)
タイトルだと思いました。

今回の舞台は現代とのことでしたが、聴いてみるとどことなく大正のカオリが
しますね~。

彼の名前は久瀬颯真(くぜそうま)。彼女は大学生で、生徒と臨時講師に来た
牧師として出会った二人は(ほんとに)あっというまに恋に落ち、結婚の約束も
しているもよう。

   牧師ってことはプロテスタントですね。口調が丁寧で、一人称・二人称が
   私・あなたってところも、生真面目さや俺様になれない穏やかさを
   表わしているようで好きです。ええ、好きです。

けれど彼・颯真は子供の頃から繰り返し、刀で人を殺す夢を見ており、
それが年々鮮明になってくるのだと不安に駆られ、苦しんでいるようで。

   ああ、あの辻斬り、強盗殺人の軍人時代のねー。

彼女と出会った日、うたた寝の夢から覚めた時、目の前にいた彼女に
無意識に「お嬢様」と呼びかけ抱きしめた彼。
その夢の話を打ち明けたのをきっかけに、仲良くなった二人。

   急に抱きついて迷惑をかけたお詫びに講師用控え室でお茶をって…
   狙ってたとしか思えないフシが…。

そして彼女の卒論は近代文学がテーマで、「篝火」と「氷月」だそうで。
   彼は彼女を恥ずかしがり屋だとのたまうが、あの2作をテーマにする
   彼女が恥ずかしがり屋だとは、どーーーしても思えないのは私だけ?け?

ある日、我知らずコンロの火に見入って立ち尽くし、動かなくなった彼に
慌てて火を止めさせる彼女。
これでもう苦しまなくてもよくなると、なぜかほっとしたのだと話す彼。

   あー・・・、まさに浄化というか、カタルシスの炎ですねー。
   そして最初からチラ見えしていた異常な独占欲と嫉妬心が
   この辺からより増してきてイイ感じです。

彼女が持っていた卒論資料のハードカバー本。それが件の「六波羅奇憚」
であり、内容を聞いて、さらに混迷を深める彼。

   そういえば、吉原で起きた悲恋の炎上事件を、実話ベースで小説に
   してたんでしたね、逢坂先生(cv平井さん)が。

   あ、いつだったか、吉原は遊女の足抜け目的に頻繁に火事出してたって
   話を時代劇で見たことがありました。それを思えば1作目の事件も
   探してみれば歴史の中には似たような事件はありそうで。
   あれが現実なら、いっそ本当に夢オチであってほしい遊女は山ほど
   いることでしょう。関係ないけど曽根富美子さんの「親なるもの 断崖」
   というマンガがオススメです。女郎の悲劇・闇の昭和史がすごすぎます。

   は置いといて、1作目では皇帝さんの鬼気迫る演技が素晴らしかった
   ですが、今作の彼の、夢の予兆と自分の中で何が起こっているか
   分からない感じで震える声も、聴いていて引き込まれますね。

そんな折、土砂降りの雨の中、彼のところへ駆け込んできた彼女。
彼女の来訪が遅かったことで心配していた彼に訊かれ、車に連れ込まれそうに
なり近くにいた警官に助けられたことを話すと、怒りに自分を見失い、腰に
下げているはずの刀を探して相手を殺しに行こうとする颯真。

いよいよ夢と現実の境目がなくなり二つの記憶に懊悩する彼。

   彼が見た夢の中には1作目の特典CD愛エンドも含まれているようで。
   ま、どっちも夢かと思ったら残念ながら現実でしたオチですが。

誰を殺しても苦しめてもと、彼女への思いと自分の狂気に怯える心の狭間で
二人が選んだ結末。
それは大学を辞め、シスターになった彼女が颯真の担当教会を受け継ぎ、
その告解室に彼を監禁すること。

   あああああ、もうここから一気に脳内に湧いては消え、消えては湧く
   怒涛の見出し文字が…!

 例えば、事件が発覚したら…
 「修道女が教会内の告解室に青年を監禁」(新聞風)
 「シスター、美青年を告解室に監禁」(雑誌風)
 「堕ちた聖女、首輪と南京錠で美青年を監禁調教!?」(ワイドショー風)
 とか、
 「信者衝撃!新たな告解室設置は監禁場所確保のためだった!?」
 「監禁青年、解放を拒否、”あれは神がくれた場所”」
 「洗脳か?悪魔のシスターの淫らな手管」
 「”私は危険なんです”中二発言の青年、身元判明」
 「監禁美青年は前任の牧師だった!」
 「配置異動と信者に説明、元教授には行方不明を装う」
 「OO大学宗教学教授、”そんな子たちではない”」
 「神の聖堂で何が!?元聖職者、そろって精神鑑定へ」
 ああ、なんて考えてるうちに終わってしまった。

狂愛カタルシス 輪廻 特典
アニメイト特典「狂の果て」は、閉ざされた告解室で鎖と鍵を増やして
ほしいという彼。妊娠を告げる彼女。それでも監禁部屋を出たくない彼と、
出したくない彼女。
彼の前世の名前を思い出し、独占できることを悦ぶ彼女。
閉ざされ、隔離された世界。そこでだけ成就する闇の愛。

   君ら働け。

子供の父親をどう説明する気かと尋ねる彼。
   まさか神の子とか言う気じゃと思った瞬間
言ったーーーー!!
   まさかその説明がまかり通ると本気で思うならやはり精神鑑定が、て
   そうか!狂愛ならそれでいいのか!思ってた[狂]とはちょっと違うけど。


若干収録時間が短めに感じましたが、このシナリオならだらだら長いより
この方がいいと思うし、久しぶりに皇帝さんの病み声も聴かせてもらいました。
終盤、夢と現実が合致しはじめてからのセリフはかなり駆け足になる部分も
あり、ツッコミ体質な自分の脳内イメージのせいで色々振り切れてしまい
ましたが、1作目の二人が、晴れて(?)彼らなりのカタルシスに行き着いたので
よかったよかったと思いました。
楽しかったです!

お付き合い下さった方、ありがとうございました。


拍手くださった方、ありがとうございます!
皇帝さん、ヤンデレの4本足ですね~!
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「狂愛カタルシス 第3弾 氷月」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル


狂愛3篝火本編 狂愛カタルシス3篝火特典 狂愛3氷月本編 狂愛カタルシス3氷月特典

前回に続き、蜜華レーベル「狂愛カタルシス 第3弾 篝火・氷月」のレビューです。
「篝火」→「篝火特典」→「氷月」→「氷月特典」の順で聴いたのですが、
「氷月」を先に聴いたほうが設定が分かりやすかったと思います。

今回は「氷月」とその特典です。

狂愛3氷月本編

こちらのジャケットはヒロインの恋人で詩人・霧生雪乃助さん。
どこか思いつめた眼をしていて、僅かに開いた唇は、鎖を握った手を通して
別のものに口付けているような雰囲気と、仄暗い情念を感じました。

ヒロインの夫である「篝火」の小説家・逢坂宗爾さんが持っていた鍵に
続き、その鎖君もかい!ってなります。

今回のワッショイさん声、こころなしか熱に浮かされたような温度の高さが
ステキでした~。

ネタです。




霧生先生の連作詩「氷月」は、これまでは郷愁や花鳥風月を書いたものだった
そうです。が、恋人が他の男に嫁がされてしまい冷静には書けなくなったそうで。

櫻井先生は娘を自分の弟子である逢坂先生に娶わせようとするも、
三十路の逢坂先生は彼女が15・6歳と若すぎることもあり、縁談を断って
渡英したので、落ち込んだ彼女を霧生さんが慰めたことから2人は恋人同士に。
けれどその恋は櫻井先生の反対で成就せず、彼女は帰国した逢坂先生に
嫁がされました。
  その話を、内情を知らない若い編集者に語ってる編集長の口調がかーなり
  下世話で、恋人たちの純情を面白おかしく食い物にする世間の汚さを
  代表する感じで、一般大衆の一部である自分としては多少の罪悪感が
  引き出されるようでした。

こちらもトラックが進むごとに、詩作がひとつずつ進んでいきます。
  ってこの詩を読んでる声からもう艶っツヤのイケボ全開ですね!
  ヒョオォ~~~ウ!!

逢坂先生の新作小説を読み、我慢できずに逢坂先生の家を訪ねた霧生先生。
「一回目は」「逢坂氏とその妻、つまり君との初夜の述懐だった。」
「二回目は」
「身体を」「痣や傷がないか、見せてほしい」

逢坂不在のその家で、彼女の両手首の痣を見つけた霧生。
夫をかばう彼女の反応を悔しみ、彼女が逢坂に不貞を疑われたのは
自分があんな詩を書いたせいだと言う霧生。
  いや~悪いのは君らじゃなくて彼女の父親かと…。

「君を愛してる」「君が誰の妻になっても」
止められない想いに駆られ、彼女にキスを繰り返す霧生。
「君に最初に触れたのは、俺だったはずなのに」
「君を、ここから連れ去りたい」

彼女と逢坂の結婚を、誰も知らせてもくれなかったという霧生。
  言えるわけないですね。泥沼ですから。関わりたくないし。

けれど霧生を愛していると言いながらも、駆け落ちの誘いは断る彼女。
納得できずに食い下がるも、下女の帰宅に立ち去る霧生。
  ま、そりゃ行けないでしょうね。文壇での霧生の立場や仕事生命とかを
  思えば、断りたくて断るわけじゃないでしょうがねぇ。

「篝火」の第三回を読み、再び逢坂の不在中に彼女を訪ねた霧生。
「篝火に、あったことは事実なのか」
「君を、筆でいたぶったと」

彼女の身体に傷がないことを確かめながら、あちこちにキスを繰り返す霧生。
「俺も」「解放してくれ」
「手でも、口でもいい。君を感じたい」

  何でしょう、喘ぎ声よりその後の息や、話し声の方が切な色っぽい
  気がします。

作品のネタにされることにおいては霧生も逢坂も同じだという彼女に、
略奪を諦めたらしき霧生。
夫と恋人、どちらを愛してるのか自分でも分からないという彼女。
「君を幸せにしたい」「その心ままに行動できない」
  逢坂先生といい、君らちょっと考えすぎですよ。もうちょっとシンプルに
  ラクに生きなよ。ってそれだと病めないからヤンデレが成立しないですね。

「あいつだけが君を書くのは、どうしても許せない」
だから今日のことも詩に書くけど、文学者の家に生まれた彼女もまた
作品のネタになることは了解済みだそうです。

  あーあれか、彼女のこの優柔不断っぷりは、もしかして三従の教えとやらで
  自分の意思決定を生来、人任せにするしかなかった時代の人ゆえですかね。
  家の中で男兄弟優先を常識とされて育った戦前生まれのお婆さんとかって、
  話してみると被虐待者と同じ事を言う率が高いなって思ったことがありますね。

彼女が監禁されていた地下の座敷牢を、逢坂不在中に探し当ててきた霧生。
「まさか、君がこんな目にあっていようとは」
その着物の下の貞操帯を発見し、自責に駆られて古い革製のそれを
引きちぎると、彼女の脚の間から落ちる象牙の人形に激昂する霧生。
「見ないでください!?違うだろ!」
  そうだろ!
「助けてと」「そう叫んでくれ!」
「俺が連れて行く!」
「君が、二度とあいつに会えない身体にする」

初めて一線を越えた彼女と霧生は、溺れるように激しく抱き合い、そのまま
逐電したそうです。

続きが書かれない「篝火」「氷月」に嘆く編集者たち。
そして世間から隠れ住んでいるらしき2人。
「怖いんだ」「いつ君が、あいつのもとに戻ってしまうのか」
「だから」「ああ、俺は最低だな」
「君をこんな風に、柱にくくって」

鎖に縛られて微笑む彼女こそが、逢坂と自分から書くことを奪い、全てを捨てさせ、
本当の意味で彼女だけのものにしようとしたのだという霧生。
「それでも俺は、君から離れられない…!」
  なるほど。ジャケットの鎖につながれたのは彼のほうでしたか。
  ならそのキスは文壇への惜別でもあるんでしょうか。


特典は、目覚めると外れていた鎖と彼女の不在に焦る霧生。
彼女を失う恐怖のような不安に泣き、見つけた彼女と抱き合って喘ぎ、
それでもどこまでも受動的でしかない彼女の愛の在り方に、空虚感を募らせて
さらに病んでいく、という流れでした。
個人的にはこっちの演技がすごく印象的でした。病みの本分って感じで。

つまり結局一番悪いのはやっぱり彼女の父親である櫻井先生では?
人から与えられるものに反応するしかできないドMに娘を育て、
詩なんて文芸じゃないという個人的主観で人の恋路を邪魔した挙句の
傷病者3名発生ですから。
あ、いま頭の中で蜻蛉さまのSM判定が流れてきました。

ちなみに連動特典のSSは、ある雨宿りのひとときに旦那と間男が鉢合わせた
緊迫の数分間のお話でした。


ヤンデレ大好物なんでこういうの大好きですしどんどんやってほしいんですが、
今回思いました。シナリオライターとか役者の人って大変ですね…。
追求しすぎると具合悪くなりそうですね心身ともに。
ただ単に楽しかったですと言うには精神的負担を伴う、濃密なヤンデレでした。
そんな重さも含めて美声のヤンデレが大好きです。
ありがとうございました!



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「狂愛カタルシス 第3弾 篝火」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル


狂愛3篝火本編 狂愛カタルシス3篝火特典 狂愛3氷月本編 狂愛カタルシス3氷月特典

蜜華レーベル「狂愛カタルシス」第3弾です。
今回は平井達矢さんの「篝火」とワッショイ太郎さんの「氷月」の2枚で、
「篝火」はヒロインの夫である小説家の、「氷月」はヒロインの恋人である詩人の
それぞれの視点からの話になっています。
2枚同時購入でSSブックレットが付きますが、文章の強みで2人の心理が
見えやすいし、彼女の心理も類推する手がかりになりました。

だーもう平井さんの病み声、大っ好き!!
ワッショイさんはいつもに増して熱が高い!!
カッコよさも色っぽさもダブルいい声めっちゃ楽しみでした!

「篝火」「篝火特典」「氷月」「氷月特典」の順で聴きました。
逆の方が設定が分かりやすかったかと思いましたが、とりあえず聴いた順で
書きたいと思います。


まず「篝火」のジャケットですが、
狂愛3篝火本編
目つきのオカシイ和服男子、逢坂宗爾さんが持ってる(舐めてる)鍵が問題です。
聴き終わってから見ると、その鍵かよ!ってなります。


ネタです。



新聞社では、逢坂先生の新作連載が注目されているようです。
前作はどうやら「狂愛カタルシス1」の2人を主役にしたものらしいです。
その逢坂先生は師匠でもある櫻井(桜井?)先生の娘さん(19)と結婚したばかり
ですが、実体験や事実を基にした作品をよく書くので、「刺激的な」件の新作も
余計に注目されているのだとか。

3年前、まだ16歳だった彼女の父親から持ち込まれた結婚話にためらい、
国外へ出た逢坂先生。
帰国後、櫻井先生からの再度の婚姻の申し入れに、彼女と会い
今度は承諾したそうです。
  3年経っても年の差は縮まらないんですがねぇ。

新聞社の人が「奥方の耳に入ったら」と危惧するその小説は、新婚の
2人の様子を赤裸々に綴ったもののようで。
各トラックごとに小説も連載の1回目、2回目と進んでいくようです。
とりあえず1回目は初夜です。

「帯を解いて、こちらに来なさい」
「私の帯も、解いてくれるかな」

彼女のことを未通娘だと信じている逢坂先生は、少々上から目線ながら
いちおう懇切丁寧に教えようとしてくれてるようです。
  ってかやっぱりこの声!!ダミヘの威力全開ですよ!!

「これで、君は本当に私の妻だ」
けれど気遣いはするものの、彼女の反応に一抹の不審を覚えたようで。
それでも、イギリスにいた3年間、彼女が自分を待っていてくれたと
信じている逢坂先生は優しいです。

ある日、詩人・霧生雪乃助の作品を目にし、彼女と霧生の関係を知った
逢坂先生。しかも早速それを小説に書いてます。
  何だか逢坂先生、ムッツリこじらせた露出狂っぽい気が…。

彼女と霧生は今でも愛し合っていると感じた逢坂先生。
縁談を断られた彼女を霧生が慰める形で始まった2人の恋。
「抱かれたことはなくとも、何かをされたことはあるのだろう」
  わ~、声がひや~っとなってきました…!

「君の体に教えなければ。君の夫は、毎夜君の中に精を吐いて
子を孕ませる権利があるのはこの私なのだと。」
「今夜は、ただ優しくするというわけにはいかない。」

  う~あ~!穏やかな話し口にみっっしり圧が。ステキ…。
  霧生君は大正時代の常識らしく、未婚の彼女の処女性を大事に
  したようですね。

霧生の記憶を上書きするため、まずは彼を思い出せという逢坂先生。
その上で彼女が苦しむように押し入りつつ後ろにもキセルを…。
しかも挿入さえなければ霧生と何かしても構わない、霧生の反応が
興味深いという逢坂先生。
  やっぱりこの人、相当なにかをこじらせてますね。

そして霧生の連作詩を手がかりに、彼女の腰にキスマークを見つけた
逢坂先生。
怒っているわけではない、霧生の嫉妬を感じられて楽しいと言いつつも、
最後まではするなという夫の言いつけを遵守しているかどうか
「中を改めさせてもらうよ。」
「君は加害者で裏切り者で、私は被害者だ。拒否権は与えないよ。」

からの筆プレイです。
「何を勃たせている?」「こんな小さな芽を」

絡み合う情念の先を知りたいと小説に綴り、さらに霧生の作品「氷月」を
書斎で彼女に見せる逢坂先生。
真摯な彼の情愛と狂気を愛おしいと言いながら、このままではいずれ
霧生と彼女は一線を越えるだろうとの危惧から、貞操帯を取り出す逢坂先生。
  その鍵かよ!って排泄用の穴はあるとのことですが、そういえば貞操帯って
  開発当初は不潔にしてただれさせる拷問具としてだったんですよね?

「君の哀願は私には届かない」
けれどそれだと霧生との行為が物足りないだろうとか君の蓋だとかのたまい
象牙の人形を…。
「そこにこれを入れてみようか」
「頑張って早く慣れなさい」
「さぁ、鍵をかけるよ」

  あの、何よりもまず気になるのは、それが殺菌消毒済みかどうかって
  ところでした…。

「ひどいことをしている自覚はあるよ。でも、どうしようもないんだ」
「君が苦しんでる間は、私のことを思ってくれると」

うっとりとした声で、行く先がおそろしいと語る逢坂先生。
  この人は、あれですね。
  深すぎる嫉妬に己自身を蝕ませながら、彼女を虐げることでさらにその
  傷口を広げて、その痛みをよすがに生きる=書く、んですね。
  や~、これこそ病み声って感じのイイ声ですわ~。

「篝火」は発行から2日で重版がかかる人気だそうです。
「氷月」と同時に読むと「手に汗に握る冒険譚」ですが、彼女が「失踪」
したことで続きは書かれていないそうです。

地下室(座敷牢)に響く鎖の音。貞操帯の鍵を手にした逢坂先生がそれを
外すと彼女の中から落ちる象牙の人形。
  え、それ入れっぱなしですか!?おぅ…病気になりそうだ…。
  炎症→感染症→卵巣膿腫とか子宮内膜症とか下手すりゃ筋腫とか?

「何もなくなって、切ないのかい…?」
「中に、出すから、全部受け止めなさい」

けれど監禁を申し出たのは霧生との関係を断てない彼女の方だとか。
  つまり彼女は真のドMか、共依存にでもはまってるのかって感じです。

「君を拘束すればするほど、君を失う恐ろしさがこみ上げて」
「嫉妬心すら、楽しんでいたはずなのに」
「愛してる…」「苦しい」「助けてほしい…」

  震えるような哀願ににじむ恍惚と狂気が、タイトルに相応しい病みっぷりで
  かなりステキでした。


特典ディスク「狂なる契り」は、彼がイギリスから持ち帰った阿片を監禁中の
彼女に吸わせてみたら効き過ぎた彼女が責めまくる設定で、
「被虐趣味に目覚めてしまうところだった」先生の受けっぽい演技が聴けます。
  貞操帯といい先生イギリスからロクなもの持ち帰ってませんね。
  ここの最中に響く笑い声がなんとも、愉悦と苦悩の背中合わせで
  複雑にすばらしいです。

このまま一気に「氷月」まで書きたいのはヤマヤマですが、時間切れ
なので次回にします。

ありがとうございました。



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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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