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「俺にする?僕にする?2~出張先で究極の選択!?~」の感想です。ネタバレ

テーマ:男性声優 - ジャンル:アニメ・コミック

年末年始が忙しくて十何日ぶりかにやっと更新できました!

おれぼくシリーズ2

これです!
だいぶ前に出てたみたいですがこのほど知ったので、キャストでシリーズの2を選択。
クリスマスに監禁男子がきて正月3日にこれが着くってどうなってんのさ自分…、
と思ってもやっぱり声フェチは治らない!

津田さんやっぱりイイ声だ!何ともいえない色気がありますよね。
森田成一さんの声はアクがなくてコクがあって、まろみもあるのにぴりっとした感じもする。
コクまろ中辛と呼んでいます。
そしてなんて幸せなCD!
個人的にはトラック6。6!6!6!!
寝息だけが80秒続く超絶しあわせトラック!



台風で飛行機が欠航し出張先から帰れず
近くのビジネスホテルのダブルに先輩二人と泊まることになった主人公。
彼女は大人しめの人らしい。
どちらの先輩にも可愛がられているようです。

津田さんas島津さんがお風呂に入ってる間、森田さんas立花さんと話す主人公。
几帳面で気遣いのある生真面目な立花さん。
「今は部署が違うから、君の入れてくれるお茶が恋しい。」

大幅露出でお風呂から出てきたらしい島津さん。
「次はおまえだろ」「雅也が覗かないように
俺がしっかり見張ってるから」


立花さんがお風呂の間、酒を飲みだす島津さん。
率直で豪放磊落な島津さん。
「自分から飲まないなら、
俺が口移しで飲ませてやろうか」

  
  エ、いきなりそれですか!? 彼女が好きじゃなかったら間違いなくセクハラ告訴ですよ?

そして選択トラック。
「おまえは俺とこっちのダブルベッドで寝るんだよ。」
「来なさい。君は僕と一緒に寝るんだ。」


  いや普通エキストラベッドが彼女の位置だろうよ。
  最初からその選択をなしとしてるところがまた。  

立花さんを選択したらしき彼女に対し、
酒を飲むと寝てしまう立花さんに無理やり飲ませる島津さん。
潰れた立花さんをエキストラベッドに誘導し、
「よーし、つかまえた」
「いますごく嬉しいんだ」
「なんでおまえってこんなに柔らかいんだろうな」
「首筋に顔を埋めたくなる」

  ↑
  ココ直後! 右耳が、右耳がヤバイヨ!
  なんでこんなにイイ声ですか!
  この後の告白がまたステキかわいくてもう。

「ダメだ、嬉しい」←コレ、ここ、ありえないほどラブリー全開でした!

  出張先で表名シチュなのでキス以上はないですが
  全っ然、十分ですから! 充~分、耳が幸せですから。

そして立花さんターン。
彼女に口移しで飲ませたと聞き、島津さんを殴った立花さん。
島津さんをエキストラに追いやり、
「すまない」「君も君だ」
「部署異動」「そんなことをできる立場にいたら、
君をはなすわけがない」

  
  慎重な立花さんの生真面目な告白から、
  うわずるような吐息のキスが…。

で、その次が件の寝息トラックです!
ちょっとずつ詰まってくる距離感が、そりゃもう、ちょっと倒れていいかな。

翌朝の島津さんもやっぱりカッコかわいい。
「おまえの彼氏は誰でしょう?」

  ってそんな照れ感、ある種の反則技ですよ。

翌朝の立花さんはデレキスからの、
「僕は、君の嫌がる顔も好きだから」

  ってこれトラックタイトルにしたんですね!


その後フリートークに続いて、彼女がどちらも選ばなかった場合。
「いいから僕と寝るんだ」
「なに勝手に話すすめてんだよ」


そしてやっぱり島津さんは立花さんに飲ませるんですね。
で、結局3人で寝るんなら、寝息トラックをこの後につけたプレイリストを
作れってことでしょうか。
ならいっそ一人ずつの寝息トラックもつけてくれたら
プレイリストが3パターンできたのに…とか考えてたら終わってたぁー!
    
寝息トラックだけエンドレスリピートしようっと。
シリーズの他のも購入検討中。


すてきな幸せCDでした! 
ありがとうございました!




ところで唐突ですが、年末に猫が車にはねられる瞬間を見てしまいました。

私は免許がないので、たまたま夜にバスに乗ってて、バス停を降りてバスが去った
数秒後、私の斜め後ろから車道に飛び出した猫が乗用車にはねられました。
ボンってすごい音がして、しっぽと前足だけ動いてたので、とりあえず歩道に運んでみたものの
動揺して思わず家に電話して、どうしようと言ってる時にはもう
動かなくなってました。ほぼ即死に近い状態だったと思います。
乗用車のほうも、対向車も後続車もあったので、止まるにも止まれないし
避けたら事故になる状況だったので、どうしようもなかったです。

私は首輪してなくても家猫と野良猫は様子が違うので何となく見分けがつきますが、
野良猫と放し飼いのコは見分けがつきません。

どこに連絡の仕様もないので、とりあえず110番して事態を話し、
どこに電話すればいいか尋ねると、緊急の道路管理?の番号を教えてくれました。
その#9910にかけると、音声ガイダンスで番号分けの後、出た人に
その場所を伝えることになりました。
でも何号線ですかと訊かれても、車持ってないので道路番号なんて気にしたこともなかったし、
大雑把な地名、バス会社の名前と停留所の名前しか分からず、南北どちら方面ですかと訊かれ
思わず北極星をさがして、オリオンとアンタレスで確認しました。

病院以外で生き物が目の前で亡くなったのも初めてなら、星で方角をさがしたのも
緊急の道路管理なんてものがあるのも、初めて知りました。
 (↑ここの正式名称?はちょっと動揺のあまり覚えてませんが)
色々ショックでした…。

道路管理の人は回収に来るだけでしょうし、もしあの猫に飼い主がいたら
いまごろ探してるんじゃないかと思うと、しばらくは近隣の貼り紙などを
マメにチェックしてみるぐらいでしょうか。
かわいそう、猫…。
当分、猫を見ると思い出しそうです…。




は置いといて、

DIABOLIK,MORE9シュウ

これも聞きました。
このシリーズもう自分の中では鉄板です。

なんだか水戸黄門を見て安心するご老体の気持ちが分かる勢いで
聞いてると安心してしまいます。
でもユイちゃんの血の秘密は結局ゲームでしか分からないんでしょうかね。
私はゲームはしないので残念です。

もしゲームを始めたら1年以内に廃人になる自信があるので、
どんなにやりたくても一生ゲームには手を出さない気で生きてます。

なのでコミカライズ、待ってます。


ありがとうございました。







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アゲートとジルコニアパーツのネックレス

テーマ:ビーズアクセサリー - ジャンル:趣味・実用

お正月ですね。

仕事は休みではないですが。
ええ、末日も正月も、元旦除いて出勤なので
あんまり正月気分もありませんが。

いや例え正月が休みだったとしてもニューイヤーパーティとか
したこともありませんが。
それでもなんとなく派手なものを作りたくなり
がっつり買いこんだままずーっと眠らせてあった材料を使ってできました。


シャルウィダンスイメージ



ブルー(着色)アゲート18×13mmカボションとI型とX型のジルコニアパーツを
テグスで連ねてます。留め金は2連BOXです。
材料が余ったので同じデザインのブレスレットを製作中です。
それでも残ったらブローチでも作ろうと思ってます。

でもこういう金属が多く皮膚にあたるものって、冬は冷たいですよね。
もうちょっと大きく作ってハイネックの上からとかすれば
金属アレルギーでも使えそうかな?






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めざす未来(黄金の太陽28回目)

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

オースィラとオルグ皇子の縁組を正式に申し込むべく、ネツァーク使節が
王都に太陽殿を訪れたのは、湖に薄氷が張り始めた冬の朝だった。
「陛下、ネツァーク大使ご一行6名、お着きでございます。」
朝食を済ませ、午前中の謁見のための着替えを侍従長ハルバから
預かってきた召使に、市井の流行歌を習いながら自分の音痴ぶりに
大笑いしていたライゾ。
口元に笑みを、瞳に戦意を浮かべた女官長ピナの知らせに
召使をさがらせる。

皇子と王女の結婚を打診した先日のアツィルナ・マルクトの手紙に
ライゾは<お話を伺う>旨だけを使者に言伝し、返事を書かずに送り返した。
そうして父の遺言を読んだ日から今日まで、国内の整備にのみ心を砕き、
国の将来図を頭に描いて、それを繰り返し推敲し練り上げることに
時間を費やした。
予言を知り、なぜかかえって将来のことを考えるようになった。
誰にも訪れる死であれば、己のそれも禁忌ではない。
個人の生死にとらわれていては、その先は描けない。
かつて海の父イングスに教わった。
命をかけることと、命を投げ出すのは正反対のことなのだと。
己を顧みずつとめることが、結局自分自身や、大切なものを守ることになる時もあると。
そして陸の父から託された願い。
予言されたからといって、何も必ずその通りに死ぬ必要はない。
まして自刎しようなど考えもしない。
ただ予言をもってライゾは再認識した。
跡継ぎのない王にも、死は訪れることがあると。
そう思った瞬間、心に光が差すように、彼の中に目標が見えたのだ。
運命に流されず、歴史に呑まれず、誰の死によっても揺るぐことなく栄える国。
そこへの一歩を、最初に踏み出す。
死期を予言されたことで、かえって王としての夢をライゾは描き始めた。
今日ネツァークからの使者を、その最初の証人にする。
「ピナ、もう全員揃っているか?」
「はい陛下、オースィラ殿下とサロワ・エフワズ、サロワ・イェーラと
マンナズ様、ヤルル様とアルヴィース様。
皆様お揃いでございます。」
その顔ぶれが意味するものはひとつ。
ミヅァスートの門だ。
ライゾはあのミヅァスートの門で行われた会談という名の人質交渉を再現し、
そこで属国同然の現状を変えるつもりだった。
手紙に返事を書かなかった以上、女帝もまた精鋭をもって臨んでくるはず。
人を揃え、地の利を生かして全力で迎え撃つ。天の時が味方してくれることを
祈りながら。
「で、使者の代表者は誰だ?」
「伺皇アザト・コーヴァ様でございます。」
束の間、ライゾは目を見開いた。
「…あいつが」


謁見の間に設えた席にライゾと6人が着くのを、使節団は床に膝を折って待った。
ライゾは伝統的な濃紺の衣装に戴冠して入室する。
海を愛したかつての少年は強烈な存在感をそのままに、今や風格を備え始めた
凛々しい青年王としてそこに座す。
その姿を伏せた視界に捉えて使者たちは、深々と頭を垂れた。
「ご尊顔を拝し恐悦に存じます。我が皇帝よりの親書と贈り物を
御前に奉るために参じました、伺皇アザト・コーヴァと申します。」
上げた顔は確かにアザト・コーヴァ。
優雅な野生を思わせる引き締まった長身、艶やかな黒髪と黒曜石の瞳を持つ男。
アツィルナ・マルクトの4人目の愛人にして秘書官。
そして件の鳥籠で出会ったドゥラスロール公国の間諜。
ライゾは考えた。
アツィルナ・マルクトがなぜ彼を使者に選んだのか。
負傷したイェーラの治療に手を尽くした男なら、ライゾが拒絶しないと見たのか。
確かに彼は決して人を不快にさせず、しかも才能豊かで抜け目がない。
使者の仕事には向いているだろう。
が、彼は間諜という立場にあった人物。
公国の独立が果たされた上は、疾うにネツァークから退散していてしかるべきだ。
それが現在も女帝の許に地位を保っているということは、
何か別の目的でもあるのか。
ライゾは微笑し、使者たちに着席を促した。
「遠路をご苦労でした。皇帝陛下のご機嫌はいかがかな?」
公国はまだコーヴァを必要とする事態にあるのだろうか。
「はい、ライゾ王陛下、おかげさまにてお心平らかにお過ごしでございます。」
ライゾはゆったりと身を乗り出した。
「先ほどから思っていたが、私とコーヴァ殿の間でそのような物言いは
少し他人行儀に過ぎませんか。一度は夜這いにさえきてくれたものを。」
あの鳥籠で、コーヴァは自ら身分を明かした。
自分はドゥラスロールの間諜だと。
今もそうかと、ライゾは聞いている。コーヴァにだけわかる言葉で。
一年前のライゾからは思いもよらない口ぶりに、コーヴァは目を瞬かせた。
2人の関係性がつかめず、他の使者たちが目を見交わして口を閉ざす。
彼らに知られず質問に答えるべく、コーヴァは視線を伏せた。
「とんでもございません陛下。お人違いでございましょう。」
ドゥラスロールのしもべではない、ということは今度こそ女帝の手駒として
オーミに来たのか、あるいは二重間諜か。
「では私とともにあの夜を過ごしたのは、あなたによく似た…そう、ご兄弟かな」
「私に兄弟はおりませんが、」
コーヴァは艶やかに笑った。
「陛下のお求めとあらば、今宵ご寝所へ忍んで参りましょう。」
誰も本気にしない、くだらない冗談。
誰の味方にもなりうるという返事は、以前と同じようだ。
ライゾは姿勢を正す。
「やはり人違いのようですね。…失礼を、コーヴァ殿。」
会釈で答えたコーヴァの指示で右端の男が席を立ち、筒に丸めた親書と
金の小瓶を乗せた銀盆を差し出した。
「我が皇帝よりの親書でございます。添えましたるは我が国の特産、月仙花にて、
我が皇帝よりライゾ王陛下へのご挨拶でございます。
お納めくださいませ。」
月仙花はネツァークの限られた地域にのみ生育する花から作った希少な香水で、
倍の重さの黄金と引き換えられる貴重品だ。
「合わせて持参いたしましたこちらの櫃は、オルグ皇子よりオースィラ姫への
贈り物でございます。」
もう一人の男が小ぶりな櫃の蓋を開けてみせる。
淡紅色の絹で小花を地模様に織り出し銀糸で刺繍を施したネツァーク風の
ドレスと、それに合わせて意匠されたルビーの装飾品一式が収められていた。
花嫁衣裳とも見紛う見事さに、ライゾは穏やかに微笑んでみせる。
これを受け取ることは、承諾の返事も同然だ。
この屈辱的な立場のままで、妹を輿入れなど、死んでもさせない。
当初ライゾはすぐに親書を読み、内容によってはこの場でオースィラとエフワズの
婚約を告げるつもりでいた。
婚約を知らせ、返ってくる彼らの反応から突破口を探る。
祖国を取り戻すための。
そのための条件をいかに買い叩くかが、この交渉の肝心要なのだ。
しかし使者がコーヴァなら話は別だ。
ここは時間を稼いで彼を泳がせ、探りを入れて策を立て直すのが妥当だろう。
ライゾは僅かにイェーラと視線を交わす。
その一瞬、全員がライゾの意志を汲み取った。
イェーラの視線を受け、アルヴィースが進み出て銀盆を受け取ると、
後方に控えた記録係を呼び寄せて銀盆ごと親書を手渡す。
ライゾにこの場で開かせないために。
櫃はヤルルが預かって運んだ。
「親書とご配慮の品、確かにお預かりしました。
この礼に応えて、今日はゆっくりお疲れを休めていただき、
明日の夜、あなたがたを歓迎の宴にお招きしたい。」
使節団の宿舎には、ベルカナ王ガラドラルの滞在場所に充てていた搖神殿を
使う予定だった。
ソウェルとオースィラも月神殿に移ったままなので準備に手間もなく、
グリームニルの大きな迎賓館より監視も容易だからだ。
が、それでは彼らも尻尾を出さないだろうと考え、ライゾは変更することにした。
「ただまことに申し訳ないが、グリームニルの迎賓館は修理中なのです。
別の館に後ほどご案内いたします。
親書についてはよくよく検討の上お返事申し上げますので、
それまでごゆっくりご逗留ください。」

「イェーラ、おまえの家、借りるぞ」
先王アルギスより神官の資格とともに彼女に下賜された館。
彼女がそこに滞在したのは、フェフを処刑する前のひと冬だけだった。
専ら管理人任せにしているそこなら、搖神殿のような物々しい警備もなく、
程よい美しさと大きさで監視もしやすい上、アトリ神山を下りて神殿から
いい具合に離れている。
彼らの動きを誘えるかもしれない。
そして、アザト・コーヴァ。
彼は間違いなく今夜、ライゾに接触してくるだろう。
「それは結構ですが、陛下、やはりお考え直しにはなりませんか?」
イェーラの瞳が不安げに瞬く。
彼女が言うのは、ライゾが事前に側近たちだけに示したある提案のことだ。
どうしてだ?
俺に子種がないってのが本当なら、なおさら都合がいいだろ。」
読み解かれた予言をケセド・アマルーが補足した。
それはフェフの処刑の日にライゾが受けた植物毒のせいだと。
ライゾは宴会のための指示書をしたためながら、実に沈着に話した。
「それなら王国の跡継ぎに異国の血は混ざらないし、ティファレット姫は
まだ12歳だから、女帝は娘のありえない懐妊まで3年、いや5年でも
黙って待つだろうし、オーミとネツァークが対等な立場で結んでいる間は
どこのどんな国も手の出しようがない。
その間にこっちは色々できるしな。」
「ですが陛下、その子種に関しては可能性でしかありませんよ。」
指示書を待つアルヴィースもまた冷静だった。
「もしティファレット姫がご懐妊なさったら?」
ヤルルの問いに、ライゾは何でもないことのように答える。
「その日のうちにソウェルに譲位すればいい。」
「それではオースィラ様は」
「織り込み済みだ。聞いてみたんだけどな、王位は要らないって。」
ライゾは思っている。
もしもオースィラが、エフワズを兄としてのみ愛したなら、こんなことには
ならなかったはずだと。
誰に向けられるどんな愛でも、受け入れられずにはいられないエフワズを
彼女は男として認識し、凶器のような愛を向けた。
だからエフワズは彼女を女として受け入れ、その刃をも受け入れることにした。
そうすることしか知らない男だから。
その婚約は時期を見計らう目的で、まだ国内でも秘密だが
2人はすでに夫婦としての暮らしを始めている。
ヤヴンハールが主の部屋に昼夜つめることなど珍しくもない習慣のせいで
誰も不審に思わないが。
彼らを王位には据えられない。
互いが互いを、国より人より大切に思う彼らを。
だからライゾは2人の結婚を、王位継承権の返上と引き換えに許した。
できた指示書をヤルルとアルヴィースに渡すと、彼らは一礼して退室する。
後に残ったイェーラが、何ともいえない目でライゾを見た。
「…陛下、私は」
「分かってる、おまえの言いたいことは。」
「分かってる? 本当に分かってるのか? 自分が何を言ってるか、分かってるのか?」
子種がない、と言われて傷つかない男はいないだろう。
まるで欠陥品にでもなったように、我と我が身を貶めたくなる。
或いは衝撃のあまり、自棄になってしまうこともあるだろう。
女や結婚の話なんて、雄の矜持をさらに痛めつけるだけだ。
そんな負い目をも国家のために利用する。恋も知らない若い王が。
それが哀れで言葉も続かない、イェーラにライゾは笑んで答えた。
「ティファレット姫は明るくて穏やかで、欲のない姫さんだった。
俺は嫌いじゃないよ。
姫さんも俺を物語の王子様になぞらえていたから、嫌われちゃいないだろ。
それにこの話は、飽くまで最終手段だ。
交渉次第で言い出さずにすむならそれでいい。
その時は、おまえが王妃になってくれ。」
いきなりかえられた話の矛先に、思わずイェーラは目を丸くした。
ライゾの瞳が、真っ直ぐにイェーラを捉える。
「あの石版を覚えてるだろ?
霙の降る夜、グリームニルのおまえの館へ行った。
おまえは毛皮で俺を包んで、温めた蜂蜜酒を出してくれた。」
忘れない。
人恋しかった船上のように、抱き合って眠った最後の夜。
ライゾに託された石版には、執政不能になった時は、イェーラを王妃として
代理を任じると書かれている。
忘れるはずもない。石版は今も手元にある。
「俺はそのつもりだ。
来年死ぬと言われようと、子種がないと言われようと、例えばどこかの
見たこともない姫と明日結婚しろと言われても、
おまえがいれば耐えられる。
おまえが、おまえだけがいれば、俺は全てに耐えられる。
だから、おまえはもし俺が他の姫と結婚しても、一生そばを離れるな。
それで俺が王妃になってくれと言ったら、絶対に断るな。
子を与えてやれない夫に価値があろうとなかろうと、おまえだけは
俺のそばにいろ。」




つづきます



9章 めざす未来 |トラックバック(0) |コメント(0)

プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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