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霧の双塔(黄金の太陽37回目)

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

「鍵って、何の鍵だい?」
「鍵は三つある。王国を閉ざし、また開くことのできる鍵。
ひとつは、恐らく太陽殿の地下に。エフワズを探せ。
それが無理なら、神殿に出入りしてた水路の整備技師だ。
どんな物かは判らない。有形か無形かも。でも、必ずあるはずだ。」
エルストラは返事をためらった。
痛々しいほどに強い決意を映す、ライゾの目。
見つめていると、息苦しくなってくる。
初めてライゾの泣き顔を見た先日でも感じなかった胸騒ぎを、得体の知れない
不安を、エルストラは感じた。
「美少年、あたしに何か隠してないか?
まさかと思うが、あんたここで死ぬ気じゃないだろうね」
「…まだ、今のところはな。」
エルストラは思わずライゾの二のを掴み、乱暴に上体を引き剥がした。
「俺だって死にたいわけじゃない。でも今おまえが言ったんだろ。
脱獄は難しいって。
実際にペルスがひと言、殺せといえば俺はこのまま死ななきゃならない。
当然、ただで殺されてやる気もないが、覚悟は必要だろ。
あんまり無様な姿は晒したくないしな。」
「あんた…ずいぶんと根暗になったねえ?国王なんぞになるからだ。
大体政治家って奴は大嫌いだ。どいつもこいつも糞陰険でさ、
あの禿鷲野郎だってのべつ影でコソコソコソコソしやがって鬱陶しいったら
ないよ!
いいかいよく聞きな。
あたしは、必ずあんたをここから出す。だから生きることを諦めるな。
約束するなら鍵を探してやる。」
「約束する。王として、果たすべきことを俺は諦めない。」
エルストラは深い溜息をついた。
彼が何をやろうとしているのか、よくは分からない。けれど命をかけようと
していることはよく分かる。
「美少年、思い切るのはまだ早い。分かるだろ?
皆迷ってるはずだ。
一千年の信仰は、そうも手早く切り替えられるものじゃない。
皆本当は期待してるのさ。あんたは国を愛してると。
数々の悪行はでたらめで、民のことを考えていると、言ってほしいに決まってる。
失ってない。まだ取り返せるんだ。」
「…もしここから逃げられたとして、人々の前に潔白を証明してペルスを
討ち果たし、王位に返り咲いたとしても、俺は同じことをするぞ。
これ以外の生き方も治め方も、俺にはできないから。」
「それでもあんたはやらなきゃいけない。イングスが言ってたろ?
勇気と知恵と体力があれば、できないことは何もない。
あんたは生きてここから出る。しばらくは、どこかに身を潜めるべきだ。
力を蓄え、ベルカナ兵と世界王の騎士を、一人残らず駆逐しろ。
何年かかっても、それがあんたの責任だろ?」
ライゾはもう一度彼女の手を握り、その瞳を見据えた。
「俺も、そう思ってた。
死神どもを皆殺しにして、イェーラやオースィラの死出の土産にしたいと。
でも、それじゃだめだ。
何年もかけて力を蓄えるその間、民はどうやって待てばいい?
国土は荒らされ、鉱脈は採り尽くされ、民は蹂躙される。
世界王の騎士が夢を見ている間はまだいい。でも、いくら国王があれだって、
ベルカナはそこまで甘い国じゃない。
ベルカナ人が世界王の騎士に入っている限り、遠からずペルスは必ず
追い落とされる。だろ?
数年後、俺が取り戻せるのは、オーミの残骸だけだ。
それじゃ、だめなんだ。」
それでもエルストラはどうにかライゾを止めたかった。
「でも、ソウェル殿下のことは」
「即位式をやったってソウェルは、それは偽者だ。本物じゃない。
あのソウェルが、死神ごときに膝を折るはずがない。
自分の名がオーミを貶めるくらいなら、自決だってする。
だからソウェルは無事だ。無事だと信じる。」
「でも、もしも本物だったら?王太后みたいに、操られてのことだったら」
「その時は、俺がこの手で斬ってやる。
だから頼む。エルストラ。鍵を探してくれ。
俺は、臆病者になりたくない。
ヤルルとアルヴィース、マンナズ、オースィラ、父上。彼らに恥じない命を
全うさせてくれ」
エルストラは、黙ってライゾの双眸を見つめる。
死によって完成する鍵。その存在は知らなくても、彼女の本能が嗅ぎつける。
彼が行こうとする先を。
死ぬのか。独り、この牢獄で。
王の子に生まれ、海賊と育ち、ひたすらに太陽の下を生きてきた愛しいものが、
こんな場所で短すぎる生を終えるのか。
「ライゾ。ライゾ、恐ろしくないのか」
初めて名を呼んだ手のひらに頬を包まれ、彼は微笑んだ。
「確かに、死ぬのは怖い。
でも、かつて兄が負わされた地底の闇に比べれば、こんな牢獄なんでもない。
父上や母上、フェフやフォルセトの苦悶の嘆きに比べれば、体の痛みは陽炎
同然だ。
動かないはずの左手で俺を救ったイェーラの奇跡、命をかけて
鍵のありかを示してくれたオースィラの勇気を思えば、
これからやろうとすることなんて、なにほどでもない。」
ライゾはそっとエルストラの手を離して立ち、窓に向かって夢見るように
話した。
「ここにいると、夜が来るたびにオースィラの幻を見る。
そして朝が来るたびに、なんでだろう、まだイェーラが生きているような
気がして。」
狂おしく震えるその声が、エルストラにライゾの本心を聴かせた。
「あんた、イェーラに、会いたいのか」
死んで会いに生きたいのかと言外に尋ねた言葉に、ライゾは瞼を閉じる。
「…会いたい。心から、会いたい。
名前を、呼んでほしいんだ。
あの目を見て、まっすぐに見て、名前を呼びたい。
恋人でも、母親でもないけれど、誰よりも愛しい。
何を捨てても、誰を諦めても、失いたくなかったんだ…!」
「はは、なんだ、自分で気づいてなかったのかい。
あんたたちはね、もうずっと長いこと、恋人同士だったよ。
手も握らず、命がけの恋を、互いにしてたんだよ…」
空に伸ばしたライゾの手のひらに、吹き込む風が雨粒を叩きつける。
「この手に、あの血の感触が残ってる。あの赤い髪の感触も。
それが、思い出させるんだ。ダラテナ海戦を。」
船の揺れに砕ける白波、弾け散る七色の飛沫。
目も眩む陽光と、輝くような風。
「あの日は、俺たちのものだ。」
蒼天まで突き抜ける歓喜。ライゾ、ユマラ、と交互に響いた歓声。
「あれが、最良の日だった。」
手のひらに雨粒を握り締め、ライゾはエルストラに向き直る。
閃光ひらめく黒い空を、切れ切れに飛んでゆく雲の絶え間に、
一瞬だけ覗いて瞳に映えた月。
髪を吹き上げる風。頬をたたく雨。
その全てに、ライゾは感謝した。
「エルストラ、俺は果報者だよ。」
イェーラ、イングス、エフワズ、愛する誰もが、能う限り共に居てくれた。
今も。
「おまえがここにいてくれて、よかった。
だからまだ、諦めずにいられる。ありがとう。」
エルストラは思った。美しい、と。
ああ、だから彼に惹かれるのだ。
愛も怒りも悲しみも、激流も炎も、全てを受け入れて昇華させ、ひたすらに
前を向くしなやかな強さ。
だから彼は、少年期を過ぎた今でも、変わらず彼女を惹きつけて
やまないのだ。
彼女が愛するのは、未だ負の感情を知らず、自己に正直で柔軟な心身を持つ
少年たち。欲望に忠実で生意気なところも可愛く。
けれど本当に美しいのは、汚れを知らないことではない。
焼けつく怒りや黒い憎しみを、知ってなお光の粋を求めることを、諦めも恐れも
しない者。
エルストラの背中に、心地よい痺れが走る。
「っは、はは」
燃えるような眼をして、彼女は立ち上がった。
「何が何でもあんたが欲しくなってきた。
いいよ、やってやる。待っといで。鍵を見つけ、あんたをここから出してやる。
それからあんたは、果たすべきこととやらをすればいい。
その後は、国王なんか辞めさせて、絶対にあんたをあたしのものにする。
要は国を守りつつ、生き延びればいい。そうだろ?」
最後にエルストラは情熱をこめてライゾに口づけ、後は振り向かず
鉄扉を軋ませた。




つづきます。



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霧の双塔(黄金の太陽36回目)

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

エルストラは、母の苦しみを終わらせてくれたのだと信じることによって、
憎しみの全てが、世界王の騎士からペルスただ一人に収束されていく。
そしてそれほどまでにペルスが焦り、行方を知りたがったソウェルは
無事なのだろうか。
「エルストラ」
ライゾは改めて彼女の手を握り締めた。
「ソウェルは」
エルストラが眉尻を下げる。
「即位式をやった。春祭の日に。」
瞬間、ライゾの息が止まる。しっかりと手を握る彼女の体温だけが
今は支えだった。
「…そうか」
「ただ、あたしには本物か身代わりかは判らない。殿下もヤヴンハールも
背格好は似ているが、ペルス以外は直に会えないし、人前ではいつも
帳を下ろして話すこともしない。
あたしも弟君の顔は元々、遠目にしか見たことがないからね。」
それはつまり、ソウェルが本物でないことを隠すためにペルスがそうして
いるのか。
それとも様式の正統性にこだわって古式ゆかしい扱いをしているのか。
公式の席に帳を使わなかったのはアルギス前王とライゾだけだ。
「即位式をやった春祭の日に、公式発表があった。
それも演説ぶったのは禿鷲野郎だ。
曰く、あんたは嫁取りに託けてネツァークの兵隊を国内に
引き入れようとした売国奴で、アルギス王殺しの真犯人だそうだ。」
ライゾは目を見開く。
「王位が弟に譲られると聞いたあんたは逆上し、ヤヴンハール・イェーラに
命じて手を下させた。
処刑されたフェフは無実の罪を着せられた哀れな被害者で、
さらにあんたは妹に、妹に、なんて言ったかな、ああ、
近親相姦で産まれた背徳の男との汚辱に塗れた結婚を強制し、
その血筋を穢して王位継承権を取り上げ、
止めようとした母君を毒殺し、し、なんて長台詞だよちくしょう、それから、
罪の婚姻を恐れた妹の自殺をも顧みず、幼い弟を丸め込み、
邪魔な主席執政大臣マンナズと以下三名を都から放逐した。
あー、ゆえに正義の息子たる王子ソウェルはユマラの御力を借りて
魔道に堕ちた兄を幽閉し、新王に即位する。
彼は死者の日に血筋正しい大臣家の姫君を妃に迎え、残り四つの
登極の儀式を慣例に則りこれから半年かけて執り行う。
そしてユマラの恵み深い王と王妃が、再び王国に並び立つだろう。
以上だ。」
まるで子供向きの絵本でも読むような、わかり易くも釈然としない作り話だ。
聞きかねてライゾは顔を歪めて目頭を押さえた。
「なんでだ。おかしいだろ?
なんで俺がそこまで悪行に徹する必要があるんだ?
なにが理由でそうなったと思うんだ。」
「笑うなよ。国中の黄金を壟断せんがため、だ。」
唖然として、ライゾは誰にともなく問いかける。
「それがネツァーク兵を国土に引き入れる理由か?何の得があって?
オーミを乗っ取ったアツィルナ・マルクトが俺に黄金をくれるとでも?
そんな理由で辻褄が合うのか?」
エルストラは深く息を吸い、少し時間をかけて言葉を選んだ。
「そう、あんたは国王で、皆があんたを神と敬い愛してる。
民は熱心な信者だ。彼らにちょっと先が見えたなら、辻褄が合うものかどうか
すぐに気づけたし、誰もあんたを疑ったりしなかっただろうけどね。
けれど、理解の及ばない服従は、屈従でしかない。
だから、愛するほどに辛くなる。」
苦い笑みを口元に浮かべ、彼女はしみじみと語りかけた。
「この二年、色々あったね。あんたはよく頑張ったよ。
けどそのほとんどは、民衆にとって理解しがたいものだったんだ。
登極の儀式を大幅に省いたこと。国王殺しの犯人の、姉であるイェーラを
信頼して側に置いたこと。
ベルカナには勝ったのに、ネツァークには膝を屈したこと。
異国人を王妃に望んだこと。
法の編纂や王権の分立なんて言われたって、言葉の意味さえ理解できる
やつのほうが少ないのさ。」
初めて聞かされた見解に、ライゾは視界が焦点を失ってぼやけていく
気がした。
知らなかった。そんな風に思われていたなんて。
握ったエルストラの手から、深い同情が流れ込む。
「積み重なった小さな疑問が、ペルスの作った物語を裏付ける結果に
なったってわけさ。
あんたが目指した崇高な目標は、少し早すぎて、遠すぎて、
そこへ到る道程すら想像がつかない。
この国の王はあまりに偉大で、一千年に渡ってオーミの民は自分の頭で
考えることをしてこなかった。
だから皆が信じた。あのちゃちな作り話をね。単純な頭にわかりやすい話を
声高に叫んだ奴らのほうに、皆がくっついて行っちまったんだよ。」
エルストラは強張るライゾの身体を、ぎゅっと強く抱き寄せた。
「…なら、どうすりゃよかったんだ?
この手でイェーラを殺すべきだったか?愚にもつかない作り話のために
殺される前に?
そしてオースィラを人質同然にオルグの元へ輿入れさせて、生殺しの人生を
送らせればよかったか?
それとも俺がネツァークで死ぬべきだったのか?
その作り話に記された死は、一体いくつあるんだ」
稲光に合わせて、二人の輪郭が浮かび瞬く。
「グラプスとエイインを除く執政大臣たち五人。顧問官アルヴィースと
財務官ヤルル。
海賊長副官にして南小門の領主ロッドファブル。」
エルストラの腕の中、驚愕のあまりライゾの上体が傾く。
「マンナズ、アルヴィース、ヤルルも」
頭頂から足先まで震えが走りぬけ、ライゾは彼女の腕に両手でしがみついた。
「イェーラに、オースィラ殿下、フェフを入れて11人だな。」
ライゾが彼女の顔を覗き込む。
「え、な、フェ、フ?」
エルストラがまた息をつく。
「フェフは、イェーラもだが、秘密結社の諜報活動に親父に利用されてたのさ。
自分たちも気づかないうちに、海と陸でね。」
ペルスと頻繁に接触しても怪しまれず、手紙でイングスや王子の情報を
渡しても裏切りには見えない。しかも本人の背後を洗っても何も出てはこない、
都合のよい存在。
ペルスは、そのためにイェーラを拾ったのだろうか?
そしてフェフは父の正体を知ったがために、けれど父を指すことができず
誰にも真実を言えないまま、自分ごと秘密を葬ろうとしたのか?
まさか自分の命で父が考え直してくれるとでも思ったのか。
縲絏の恥と長い拷問、義姉の手による処刑は、罪に見合わない重すぎる罰だ。
悲憤にのたうつ思いで、ライゾは呻くように尋ねる。
まだ呼ばれていないふたつの名前を。
「スヴェインと、エフワズは」
「近衛隊長スヴェインは捕縛しそこなって行方不明。さすがに強かったらしい。
エフワズは、こっちも脱獄して行方不明だ。
ただしこっちは生きてる可能性は低い。
そもそもあれがいてオースィラ殿下が捕らわれることはないだろう?
ケーナに操られた王太后に呼び出されて、殿下の代わりに毒酒を飲んだらしい。
意識不明で投獄されて、脱獄したときもかなりまずい顔色だったからな。
あれは多分、針刺しだろう。」
<針刺し>は野生の茸から作る特殊な毒で、通常は針で全身を刺すような
痛みに襲われ、3日かけて死にいたる代物だ。
が、拷問用によく使われるので、予想ができれば中和剤を事前に飲むことが
できる。
その場合、痛みは少なく3日で死ぬこともないが、免疫を破壊されるので、
その後は簡単な怪我でも回復せず、軽い風邪でも死病になるのだ。

瞬間、窓の外でひと際大きく轟いた雷鳴。闇を切り裂く閃光の向こうに
人影を見た気がして、ライゾの背中が竦む。
「それと、イェーラの配下にいた間諜のヴァルキールはペルスに寝返った。
そういえば、あたしも寝返ったクチだな。」
向かい合わせの塔の外壁、そこにぶら下がった人影の残像。
激しい雨音、エルストラの話す声と重なって、ライゾの耳に少女の悲鳴が
響いた。
<兄上!黄金神殿に鍵があるわ!エフワズが>
たったいま進行している現実のような生々しさに、全身が大きく痙攣して
硬直する。
「どうした?ああ、それから公営造船所のダルアークも投獄されてる。
海賊団はイングスの名を騙ってペルスが掌握したし、近衛隊も今はソウェル王の
もの。そのソウェル王が組織した治安維持部隊という名のベルカナ親征隊が、
あとひと月後、死者の日の花嫁公開に合わせて上陸するって筋書きだ。」
淡々と続けるエルストラの様子に、ようやくライゾは気づいた。
少女の悲鳴が自分にしか聞こえていないことに。
「ついでに言うならあたしはこれ以後、二度とここにはこれないだろう。
あんたが元気になりすぎたんでね。
禿鷲野郎が衛兵も増やしやがったし、脱獄はかなり難しそうだ。
まあなんとか連絡する方法は考えるが」
「エルストラ」
話を遮り、ライゾは間近で彼女と視線を合わせる。
<兄上!黄金神殿に鍵があるわ!エフワズが>
「頼みがある。エルストラ」
「いいよ。何だい」
少し考えてみれば、この春雷と豪雨の中、この距離を離れて人の声など
届くはずもない。それでも。
「鍵を探してくれ」
それでもライゾには聞こえるのだ。オースィラの悲鳴が、断末魔の声が
今も聞こえている。
そしてあの時、オースィラが死をかけて伝えた言葉が、鼓膜にこびりつき
何度もこだましている。
<兄上!黄金神殿に鍵があるわ!エフワズが>
オースィラが知っている黄金神殿の部屋はひとつだけ。そこにエフワズが
隠した鍵。
ソレイ島の黄金神殿、ナーカル碑文に記された次代の王は、三つの鍵を開く
東の乙女とされていた。
そしてライゾを予言した一節には、死が鍵をかけるとあったのだ。
どういう意味だろうと思っていた。
その答えがわかるかもしれないのに、ここから一歩も出られない。
もし出られたとしても、民の信仰を失った現人神に、ベルカナの部隊を
蹴散らして秘密結社を根こそぎ排除する力はもうないかもしれない。
それでも、この牢獄からできることがあるとすれば。
鍵をかける。
三つの鍵をかけ、王国を閉ざす。
正しき王が再びそれを開け放ち、新たな国を築く日まで。
結果、自らの行き着く先が、予言どおりの自刎であろうとも。




つづきます。




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「俺にする?僕にする?~夜の病院で究極の選択~」の感想です。ネタバレ

テーマ:男性声優 - ジャンル:アニメ・コミック

俺僕シリーズ4


うああああああ!!大好きな声ダブルです~!!!!
安元さん声はもう血管に流れてるし、森久保さん声は
ほんと----にいつも華やかで端整で、美しいったらないですよ!!
シリーズ全部聴いてますが、今回が一番嬉しいです!

4作目の今回は今までで一番ほのぼのしてました~。
ちなみに個人的にインパクト最大は3作目の村上先生緑川さんで、
一番いい男だと思ったキャラは弘暁さん津田さんでした!
イヤ村上先生、実は殺ったことありそうってレベルでごっついドスがきいてて、
川の字トラックは、何か別のあなたの知らない世界が始まったかと思うほど
怖かったんですよ!
えらいコワイ先生だと、未だに買えずにいます「村上先生の告白。」を。



今回は病院テーマでしたが、小児科病棟のようです。
不器用で正直、顔が怖くて子供と接しにくい小児科医・貞治さん。
明朗で愛想がよく世渡リストな理学療法士(らしい)渚さん。

出勤途中に偶然、渚さんと会った彼女。
患者の男の子に話しかけたいのにできない貞治さんを見かけ、
駆け寄る彼女。
「行って来ますって、どこへ」
「い、いつから見てたんですか!?」
子供に人気のキャラクター、おもちくんとおはぎちゃんのキーホルダーを
使って、貞治さんと少年に会話のきっかけ作りをする彼女。
  そのキャラが子供に受けるかどうかは別として。
「あんなに子供と話せたのは、いつ以来だろう」
「小児科医のセリフじゃないよね」
  聞き始めてすぐに思ったんですが、貞治さん安元さん、こんなキャラ
  前にどこかで、と思ったら、司先生ですね!ストラバの。
  あの奥手キャラをもうちょっと素朴にした感じ?むしろ貞治さんがシュッと
  垢抜けたら司先生?
  あ、でも渚さん森久保さんは、いま私の頭が濃い目のベビースターなせいで
  嶺ちゃんしか思い出せない!

巡回を終えた彼女とコーヒー飲んで甘党だの辛党だのとしゃべってる3人。
  って、そんなほのぼのしてていいのか!?病院の当直って相当忙しいって
  有名ですよね!?アドレナリン出してかろうじて乗り切るほどに。
  キーボード打つ音はしてますが、ならそこはナースステーション?でなぜ
  医師と理学療法士がコーヒーをドリップしてる!?
「まだ片付けることがあるので」
と先に休憩をすすめる貞治さん。
「先に仮眠とってて」
  医者と看護師と理学療法士が同時休憩ってありですか!?
  なんてツッコミは封印しないと進めなさそうですね。
そして彼女が仮眠し始めたところへ聞こえる2人の会話。
「隣の仮眠室、今日は使えないみたいなんだよ」
「雨漏りがあったとかで」

平和に譲り合いつつも、
鍵がかかる部屋なので一緒に寝てもいいという渚さんに、
「シングルベッドですよ!?どう考えても成人男性2人じゃ
無理があります」

貞治さんは嫌そうに焦ってます。
すると彼女が提案を。
「もっとよく考えてから発言すべきです!」
「待合室のソファでなんて、そんなこともっとダメ!」
「誰にも言いませんとか、そういう問題じゃぁ」

でも結局、
「君にどっちと寝るか選んでもらうほうが」
「手っ取り早いんだけど」

  その場合は小柄なほうでお願いします!いやむしろサイズだけでいうなら
  ベッド2台をくっつければいいんじゃあ・・。
最終的に渚さんの発案であみだくじを。

ここから貞治さんパートです。
「もう、僕寝るんだから、話しかけないでよね」
  ちょっとフテてる渚さんがカワイイです!
ここで発覚、貞治さんのお父さんが院長でした。
その肩書き目当ての佞奸や、敬遠しがちな周囲の人たちに誤解されることが
多い中、
「一人でも、俺のことを理解してくださる方がいるだけで、
それだけで」「嬉しいです。」
「こんな状況で言うつもりはなかったのですが」

  貞治さんの<ありがとうございます>や<好きです>は
  とても真摯で飾りなく、生きにくいほどの打算のなさが魅力です。
  が!ココロのツッコミちゃんが黙ってくれないよ!
  ええからしゃべってんと早よ寝なはれ!時間ないし!
貞治さんの告白に、思わず泣いてしまう彼女。
嫌われてると誤解した貞治さんが部屋を出ようとするのを止めて、
気持ちを告げる彼女。
「名前を呼ばれるだけで、こんなに嬉しいなんて」
「手をつないで寝てもいいですか?」
「これから先ずっと」「大切にしていきます」


続いて渚さんパートです。
「だらしない顔しちゃって」「俺は寝ます」
すると何だか弱気になってくる渚さん。
「さすがにこの状況は嫌かなって」
ここで発覚、渚さんをめぐって看護師同士が修羅場ってるそうです!
  あ、私いつも思うんです。女は怖いとよく言いますが、
  その怖がってる本人のせいで怖くなってることが多いです。
  誰が怖くしてるんだって話です。
「僕は、弱虫なんだ」「人に嫌われるのが怖くて」
「貞治がすごく羨ましい」
「君には、知っていてほしかったから」

  渚さん告白前に不意打ちキスです!
しかも告白しながら答えは聞きたくないとか。
  押したり引いたりメリハリの効いたキャラですね~。
  それをまた緩急自在の演技で揺さぶってきてくれます!
出勤時に彼女がした貞治さんと子供とのきっかけ作りに妬いたという
渚さん。吐露する不安な気持ちに応える彼女。
「どうして君は、僕のほしい言葉をくれるんだろう」
「ほんとに僕のこと」「好きでいてくれる?」
「あとで訂正されても、聞いてあげないよ?」

飽くまで心細げな体を崩さない渚さんです。
「これからも、一緒にいてね」
  せやから早よ寝なはれ!この病院、患者では行きたくないです!
  あ、このあとでシリーズ恒例の耳フーがあるんですが、そういえば
  貞治さんにはなかったですね。なんで?

私このシリーズの寝息トラックめっちゃ好きです!が、やっぱりピンで
それぞれほしいんです!
ってか今回の寝息トラックは渚さんがちょっとうなされてません?

あとあと貞治さん寝起きトラックの
「貞治って、呼んでください」
  このセリフ!のときの声!!激甘!!ぎゃわふっ!!!

渚さん寝起きトラックは
「君のこと好きすぎて、ダメだぁ・・」
  ハイここでもう1回押したり引いたり!

キャストトークではお二人とも掛け合いのダミヘは初めてとのこと。
質問内容は、友達と同じ人を好きになったら?と
入院したことありますか?でした。
でも小学校のときのボーイソプラノな安元さんはカケラも想像できません!
そしてやっぱり演者さんも思うんですね。この病院はイカンって。(笑)

最後に川の字トラックです。
成人男性2人があみだで当たったパターンにつき、工事中の隣を
チェックに行ってみる3人。
大したことはないので畳の上に布団を敷いて3人で寝ようという渚さん。
「夜の病院で一人で寝るのは心細いよね」
  イヤその彼女さっきまで一人で寝てましたから!
  まあ確かに入院設備がある病院で心霊現象がない病院なんて
  なさそうな気がしますね。
  そういえば、私の職場は付近では知る人も多いホラースポットの中にあります。
   誰もいないのに物音や足音、話し声がするとか、人感センサーが反応する、
   など日常茶飯事で、ほぼ従業員全員が経験済みです。
   1㎏以上の備品が棚から落ちる、急に線香の匂いがする、誰にしゃべってんの?
   と言われたことがある、など、ワンダーな場所です。

「あなたには絶対、俺を選ばせてみせます。」
「君は、僕のことだけを見てよね」

ほのぼのする分、緊張感や色っぽさは少ないですが
それぞれイイ男キャラですので、聴いてて、なんでしょう、生け花を眺めるような
耳でスイーツをいただくような?ティータイムのような癒しがありました!
精神的に疲れたときのチャージにいいと思います!
ありがとうございました!!



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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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