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シチュエーションCD「生け贄謳り」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

いけにえ

梅雨明け十日とはいいますが、毎日あっついですね~。
「今年は去年より暑い」って毎年言ってる気がします。

が!このCD!久々にちょっと涼しく、というかエアコンがっつり効いた
部屋で聴いたもので、むしろ一瞬寒かったです。

5pb.レーベル「生け贄謳り」
狸の団三郎が豊永利行さん、河童の摩子が谷山紀章さん、天照大御神が
伊藤健太郎さんですが、今回はタイトル買いでした。

でもこのタイトルって「いけにえがたり」なんですが文字だけ見ると「かたり」の
文字は「うた」ですし、「a song of sacrifice」とも書いてあるし、うたとかたり?
どっち?と思いながら聴き始めましたが、中身を聴くとこの字をあてた理由が
分かりました。
個人的な印象としては、切り口を変えた日本昔話?な感じです。


ネタいきます。

冒頭、和太鼓と笛のなんだか昔話っぽい和風の音楽が流れ、
天照大神(の分身)と船で佐渡島へ向かっている謳桃(オウカ)の巫女。

  ちなみに「謳桃(オウカ)」って発音聞くまで読めませんでした。
  たまにありますね、レーベルのサイトをチェックしてないと読めないとか
  逆に漢字が分からない発音が。そういえば前にrejetの「月夜叉」に
  でてきた「カムイコタン」も「神居古潭」でした。古の神が居る場所?
 
天照様が言うには、佐渡の土地神である狸の団三郎がそこを訪れた近隣の
商人を呪い殺して村人達を苦しめているらしい。
なので天照に仕える巫女の彼女をその調査に派遣すると。

けれど早速に天候が急変し、荒れた海に船酔いが止まらない巫女。
彼女を気遣う天照は船上から佐渡の土地神へむけて天候をおさめるよう
一喝。無事に佐渡へ到着した2人。

  彼女なら立派に務めを果たせるだろうと見送るわりには、
  私がいつも見ていないと危なっかしい、とも言う天照様。どっちだ。

トラック2ではすでに団三郎に捕らわれ鎖につながれている巫女。
呪いを恐れる里の民は団三郎の求めによって生け贄を捧げることにしたらしい。
巫女は生け贄に立候補、というより天照の指示に従って務めを果たすべく
団三郎を説得しに行くつもりだった様子。
けれど団三郎は天照にいいように使われる巫女が許せないそうな。

  いやちょっと!この豊永さん声カッコイイですね~!
  低めでちょっとかすれさせたワイルドセクシーな感じがステキです!
  先日うっかり「お天気戦隊ハウウェザー」でヒョウ役の声を聴いたばかり
  だったので、勝手にギャップで倒されてました。
  ところで「ハウウェザー」ってもうやめたんですかね?あれ好きなのに。

が、巫女を食うことは団三郎の中では決定事項だったようで。
巫女を喰らってそのチカラを自分のものにするため、団三郎はわざと呪いの
噂を広げて巫女を呼び寄せたのだと。
自分の力の何たるかを知らない巫女に、団三郎はそれを思い知らせて
から食ってやろうと一時延期。

  なんだかここまでのところ団三郎の気持ちがよく分からない…。私だけ?

そして逃げたら巫女の身内も友達も全員殺すと脅してみたり。
大蛇に変化して巫女を締め上げてみたり。

  ただここで思ったんです、人間の発声器官で蛇の威嚇音を出すのは
  そうとう難しいようだと。そういえば蛇って鳴き声もないし、アナコンダが
  締めたとしても骨折れるぐらいまでは何も音なんかしなさそうですし、
  それっぽさを出すのはCDでは向いてないと思いました。

岩牢に鎖で吊るされ弱った巫女。生け贄は生きて食われてこそ、とのことで
鎖を解いてキノコ雑炊を持ってきたけど食べられないほど弱ってたので、
巫女を牢から出すことにした団三郎。

無慈悲な天照に彼女は見捨てられたのだと団三郎に言われ、涙を流す巫女。
そんな彼女にとある昔話を聞かせる団三郎。

昔、佐渡の里で土地神候補になった団三郎は先代の謳桃の巫女と恋をし、
彼女の力を得て土地神となった。
ある日、狐が里の民をだまして作物を奪ったり田畑を荒らしていると聞き、
狐を捕らえに出た団三郎。けれどその留守を狙われ狐に巫女を食い殺される。
その狐を使って里を荒らさせたのは、巫女と団三郎を別れさせたい天照の
仕業であったと知り、怒りにまかせて狐を焼き尽くした団三郎。
近隣の商人を呪い殺したのも、彼らが里に薬物を持ち込もうとしたからだと。
狸のつがいは生涯変わらず、彼の愛はただ巫女一人に。
ゆえに同じ魂を持って転生する謳桃の巫女を、二度と放したくなくて閉じ込めた
のだと彼女を抱き締める団三郎。

  ああ~それで天照に使われてるのが気に入らなくて、自分の力という
  自我への自覚がないのにイラだつと。イイ声でありがとうございます!

そこへ訪れるもう一人の神・河童の摩子。
彼は遠野の百鬼夜行の総大将で配下の妖怪に巫女の話を聞いてきたという。

  谷山摩子さんはきれい系の高すぎず低すぎない美形声ながら、
  洗練されすぎない地に着いた感じがさすがでステキです!

(そんな美形声で)先代の巫女と彼女を重ねるなと言う摩子に、団三郎は
先代の巫女にもらった「謳」の力で摩子を追い払う

  って待ってその「うた」怖!
  ひ~らいたーひ~らいたー、な~んのは~ながひ~らいたー♪
  っていうアレなんですがコワイ!低音の童謡思いのほか怖いよ!
  「鬼灯の冷徹」の一子と二子のかごめかごめも無邪気な死霊って感じで
  よかったけど、こっちは生きた物の怪の祟りの呪文ですよ!!
  不意打ちで来るんで一瞬ぞわあぁぁっときました!

けれどこれまで団三郎に脅されていた巫女はその隙に逃げ出し、
海辺の崖のそばで摩子に発見され、海に落ちたところを助けられる。
そこから摩子とともにその神力で遠野へ着くも、団三郎に負わされた怪我が
ひどかった摩子。それを案じる巫女に(さりげに唇から)血をもらって傷を治し、
彼女の力について教えてくれる摩子。 

巫女の血肉は神の傷を癒して力を強める他、個々の神が持つ「謳」を引き出し、
その「謳」で土地を護り、或いは災いをももたらす力を神に与えるのだそうで。
穏やかに教えてくれる摩子にすすめられ、遠野で団三郎に受けた仕打ちの
疲れを休めることにした巫女。

遠野に住むならいずれ里の人とも仲良くなってほしいと里長夫妻と巫女を
引き合わせる摩子。老夫婦はすっかり摩子と巫女を脳内カップリングしてる
ようなフシがあり。

  というかもしかして摩子が事前にそのような紹介をした?フシがあり。
  ただここちょっと気になるのは里長夫妻のしゃべりがかなり違和感を感じ
  ました。最初の天照の一喝とかちょいちょい入る天照の語りも若干の
  違和感を否めませんが、この老夫婦の口調は浮きまくってて何だか
  別作品の一部を抜き出してファイルごと挿入貼り付けしたような、奇妙な
  感じがしました。なんでここだけ「めんこい」とか「ありがたや」とかヘンに
  やりすぎたっぽい昔話のセリフを平成アニメ的な声でやることにした?

その里長夫妻の頼みもあって、摩子と遠野の里に「謳」を授けた巫女は
その後も里の人たちと仲良く暮らしている様子。
それでも団三郎に聞かされた先代の巫女と天照の話が気になる彼女は
天照のいる伊勢へ帰ることを希望するも、ずっとここにいるほうが
彼女のためであると力説する摩子。

  あれ?摩子さんちょっと病み入った?

ある日、伊勢へ発つため荷物をまとめていた巫女。
摩子は巫女にもらった「謳」の力で彼女を動けないようにして安全な牢へ
押し込めてしまう。

  ってここでもってくるうたが「花いちもんめ」なんですけど!?
  しかもその美声そんな使い道があったのかってぐらいこっちも怖い!
  ひやぁぁっとする!

神力を込めた扉から逃げ出そうとし、説得に応じない巫女を水責め拷問で
言うことを聞かせようとする摩子。

  い~い感じに病みがまわってきました!

その後は口を利かず、食事も取らなくなった巫女とずっと共にいる方法に
思い当たった摩子。それは彼女を喰らうこと。
明日は食われようかという日、彼女の居場所をつきとめた団三郎が件の
牢へ入り込む。
巫女を喰らうことで手に入れようとする団三郎と摩子。
巫女の血肉によって神力を高めるのは、食った量ではなくどれだけ深く彼女の
心に入り込んだかで決まるとのこと。


団「俺の姿をその目に刻んでおけ」
団「これからおまえが味わう終わりのない痛みと恐怖に、おまえの心が
  塗りつぶされないうちに」
摩「大丈夫ですよ」「あなたの心は、すぐに何も感じなくなりますから」
団「何もわからなくなったおまえは、やがて自ら差し出すんだ」
団・摩「私を喰らって、神様…と」

そして二人は謳う。巫女にもらったそれぞれの「謳」を。

  いやダミヘ!その祟りの呪文みたなの両側同時って超怖い!
  そして天照は間に合わず巫女は無事に食われ…。
  なのに「また転生するから」で妙に平和な幸せ系音楽で終わるとか。
  そこにそのメロディもってくる感覚もまた怖いんですけど。


今回は美声の童謡が怖いという新たな種類の怖さが聴けて楽しかったです!
心霊ものとも人間心理とも違う場所にこんな夏向きの音があったとは。
神様と妖怪に境界線を引かないところとか、自然物をすべからく生命体として
扱うところとか、非常に日本昔話らしいと思いました。好きです。
次も買います。
ありがとうございました!



ところで本編とは関係ない話ですが、子供の頃、今は亡き祖父に
河童の目撃情報を聞いたことがあります。

祖父(母方)は高知の出身で、幼少期、家の近所にあった小川によく友達と
泳ぎにいったそうです。その川は深いところでも子供の胸ぐらいの深さで
夏の水遊びには最適だったそうです。
さらに川をさかのぼっていくと、山の中の小さな渓谷へ続いていて水も
きれいで小魚も色々いたらしく。

その山と村の境目あたりで、祖父が見た河童は
大きさが「一尺かもうちょっと大きいぐらい」なので30~40cmで、
色は「緑と灰色が7対3ぐらいのまだら」で、
目は「出っ張ってないけどカエルに似てた」そうで、
頭の皿は「皿というよりカメの甲羅っぽいのが背中まで続いてる」感じで、
「水かきがあって」くちばしは「鳥とは違ってて尖ってないし鍵形でもなく」、
「魚をくわえていた」、「気がつくとすぐ水に飛び込むので歩いてるのは見た
ことがない」らしく、
目撃時間は「オヤジ(私からは3代前)の田んぼの見回りについて行った
早朝」か「友達と遊んで帰る時間の夕方」のどちらかだったそうです。
夜中に見たのは、「大雨のあがった後でオヤジが田んぼの水門を見に
行くのについて行ったときの1回だけ」らしいです。

ちなみにその祖父のオヤジに祖父が子供の頃聞いた話によると、
「昔(逆算で110年ぐらい前かも。)はもっと頻繁に見かけた」
「田んぼが増えて見なくなった」
「その頃は山際だけではなくもっと平地のほうでも見た」
「尻子玉を持ってるのを見た」「相撲をとってるのを見た」
目撃時間はやはり「早朝か夕暮れ時」だそうで。

祖父が言うには、3代前が見た尻子玉というのは白いピンポン玉状らしかった
ので、それは河童の卵であり、複数個体を同時に見たことがない=群れで
暮らさないことから、「相撲を取っていた」のではなく縄張り争いだったのでは
ないか、と。
つまり河童というのは妖怪ではなく水がきれいで静かな場所に生息していた
両生類に近い絶滅動物だと祖父は思っていたようです。

妙に納得しました。それはそれで夢があると思うので、いつか未来に化石か
何かが見つかることを祈っています。



今回久々すぎて思いのほか長くなりましたが、お付き合い
ありがとうございました。



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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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