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「生け贄謳り 弐」の感想です。ネタバレ

テーマ:乙女系CD - ジャンル:サブカル

いけにえ2

年々夏が長くなってきてるようで、そろそろ体温調節に追われて自律神経が
疲れてくる時期ですね。
変温動物は大変そうですが、恒温動物もそれなりに大変だと思います。

エアコンとアイス以外にも涼を求めずにいられないこの時期は特に
ホラーとヤンデレが手放せません。
こちらの「生け贄謳り」も、前作はそれなりに夏向きでしたので2作目も
予約して待ってました。

より涼しかったのは聞く側に耐性がなかった前作だと思いますが、今回も
それなりに楽しかったです。今作は狼が柿原徹也さん、竜が前野智昭さんでした。
ジャケットのイラストも光を弾いて透けるステンドグラスのような色使いが
美しいです。

端的にミもフタもない言い方をさせていただきますと、
前作=ツンデレ狸+ヤンデレ河童+腹黒天照
今作=ロリコン狼+ドS龍+腹黒変態天照 だと思いました。
あ、でも狼もちょっと病み入ってましたね。
そして特典での天照がいよいよオカシイ…。

ではいつものパターンでネタ兼ツッコミ感想です。


冒頭、謳桃オウカの巫女を伴って武蔵の里へ徒歩で向かう天照。
  前作同様、天照の語りに何だかの違和感が…。

武蔵の里を治める土地神・狼の蛍(と書いてケイ)は謳桃の巫女が
子供の頃から行き来していたもよう。
その巫女を迎えに来たらしき狼の遠吠えに重なる雷鳴。
それは悪神と名高い九頭竜の閏(と書いてクズリュウのウルウ)の仕業だと
言う天照。麓の里に雷を落としては生け贄をとるという九頭竜。
けれど閏のうなる声が苦しそうに聞えるらしき巫女。
その調査も今回の彼女の仕事だそうです。


蛍が差し向けた子犬の使いに、巫女と蛍の初対面を思い出して語る天照。
つながれた天照の手を解き好奇心のままに走り出した幼い巫女が出会った土地神。

  個人的に柿原徹也さんの声イメージは高低ともに濁りがなくて、
  独特の洒脱さが普通ならキザになりそうな作り声もさらっとした美形声に
  変えてくる印象でしたが、今回はやはりちょっと濁りを持たせたワイルド系で
  いつもと違う地に着いたかっこよさがあると思いました。
  
そしてお約束で転んだ彼女の涙の味に、巫女としての力を感じ取ったらしき蛍。
  いやそこそんな色気いります?そもそも子供の顔から直で涙舐めるとか
  狼系の犬属性ゆえにしてはセリフに使う吐息の量が違うっていうサービス?

久しぶりに会った蛍と武蔵の里を散々歩いて視察した巫女。
そのせいで溜まった穢れを祓ってくれる蛍。

  その方法が耳ふーです。明らかなサービスありがとうございます!

多くの人の厄を祓うと神も穢れが溜まって悪神になることがあるけど、彼女の
力のお陰でそうならずにすんでいるという蛍。

  その声は穏やかで神様らしい奥行きのある愛情と、蛍自身の彼女への
  好意が感じられます。声フェチにはこの声こそがサービスでした!

武蔵の里での仕事を終えて、天照の元へ帰ろうとする巫女。
その道中、娘を閏の生け贄にされそうになっている親子に出くわし
前作同様、閏を説得に向かった巫女。

  あ~それも前作同様ですが、なんでしょうねこの老(?)夫婦の口調の
  違和感がどーーしても…。そこだけ別モノみたいな統一感のなさがかえって
  昔話っぽさを遠ざけてしまう感じが。

そしてやっぱり前作同様、巫女を食うことにした閏。
  前野さん竜なかなかのS声です。ちょっと青鬼院蜻蛉さまを思い出しました…!


巫女を手に入れる日を長らく待っていたという閏は時々ひどい頭痛に
襲われ、それをもって人(?)格が入れ替わるもよう。
九頭竜=9人分の性格をひとつにまとめているのが「閏」であり、生け贄を
とったり、湖の中にある館の中で雷を調節して巫女を追わせて逃げ惑う彼女を
愉しむのは、悪神である閏の性格のうちのひとつだそうで。

  まさかの1人9役かと思ったらさすがにそこまでの数は出さないようです。
  そして閏のうたは「通りゃんせ」でしたが、切れ切れに歌うためか
  こちらが慣れたか、または歪みのないシンプル系ドSだからかは
  分かりませんが、前作のような怖さはなかったです。むしろカッコイイ。

館の中、悪神の力が弱まり部屋から出た巫女は苦しげに咳き込む閏を見つける。
都合よく祀ったりやめたりする人間たちのせいでこうなったのだから
もうただの悪神になってもかまわないと投げやりな様子の閏に、自分を喰う
ことを許す巫女。

相模の里を湖の氾濫から守るために力を使い続けた九頭竜。
けれどいつしか里人は感謝を忘れ、力を弱められた閏の中に生まれた
それぞれの性格の中で、他の性格を食い尽くして悪神となったそれは
里人が自ら捧げる生け贄を食らい、生け贄を食うことで暴走する力が里を
荒らしているという。

一時的に巫女の謳で力を回復した閏は、悪神を抑えて巫女を連れ
湖に出て「通りゃんせ」をうたって荒れた湖を静める。
その歌詞に歌われる「天神様」は雷を操る土地神を表わし、「行きはよいよい
帰りは怖い」のは生け贄となって帰れなかった里の娘たちのことを
うたっていると言う閏。

  あれ?「御用のない者通しゃせぬ」と「この子の七つのお祝いにお札を納めに
  参ります」は飛ばされましたよ?
  あーでもこういう古い童謡の人柱伝説とか神隠し伝説とか、実際あったら
  殺人事件ですけど一種のロマンというか、都市伝説的に惹かれるんです
  昔から。関所越えの大変さとか埋蔵金のありか説とかね。

そこへ巫女を取り返しに来た狼の蛍。
彼の足の速さに放つ雷が追いつけず、蛍の操る植物に巻かれて捕らわれた閏。
その閏をかばう巫女の態度に病みスイッチ入った蛍は眷属である山犬を集めて閏を
殺そうとする。

  ここ!犬たちに閏を襲わせる蛍の声が!声がぁ!ステキすぎるーー!!

自分は殺されてもいい、行けば蛍に食い殺されるから行くなと言う閏。
  いや昨日まであなたも食おうとしてたんじゃあ…。
一緒に行くから閏を殺すなと頼む巫女を背中に乗せて走り去る蛍。
  ぁああイイ声…ってこの山犬(狼)の背中に乗った瞬間、私の中で巫女の名前が
  サンに決定しました。このあと祟り神とか言ってますし。

巫女が閏をかばったのは彼女の心が閏に操られていたせいだと言う蛍。
それでも彼女とずっと一緒にいたいから方法は選ばないと言う蛍は
苦しいことも痛いことも忘るという薬湯を巫女に飲ませようと…。

  いやそんなにもステキな声で「さぁどうぞ」って、え、それってあれですか
  ゾンビパウダー的な?それともコカの木の葉でも煎じましたか?
  ってそんなことどうでもいいほど怖ステキな病み声で来ました「かごめ
  かごめ」です!!
  横から背後へ回り込んでうたうヒンヤリ童謡はダミヘでこそのこの威力!

謳に侵食されて苦しむ彼女に解放されるからと薬湯を飲ませ、言葉と思考を
奪う蛍。

  あーやっぱりゾンビパウター系でしたか…。テトロドトキシンでは無理
  だそうですが、てことはミックスもの?

そして結局は巫女を食うことでひとつになろうとする蛍。その力の大きさを
警戒した天照によって彼女は蛍の元に差し向けられ、子供の頃から巫女を
懐かせることで、いずれはの思惑をもって天照は蛍をおさえておこうとした
のだと、残された彼女の意識に語る蛍。

  ぅおい天照ぅ!と思ったら最終トラックで天照様は…!

謳桃の巫女が蛍に食われたと閏に伝える天照。
彼女には蛍の力を抑える封印をかけていたので、蛍が彼女を食うことで
その封印が完成したのだそうな。

  天照様の声が一気に腹黒くなりましたが、聴いてるとこっちが本性なのは
  すぐ分かるので、そうすると最初の頃の語りとか巫女への話し方に
  白々しいような違和感があったのも納得できるという構成のようで…。
  いやでもそれかなり酷くないですか?

しかも天照様は自分で周到に着々と実行しておきながら「かわいそうなことを
した」とか、閏は閏で「謳桃の巫女ではなく彼女自身が必要でした」とか半泣きで
言いながら「彼女のためにも頑張って一緒に日ノ本の平和を守りましょう」「はい
そうしましょう」
ってなる!?なんで?!

確かに日本の神様は和魂・荒魂セットでひとりみたいな二面性はつきものかと
思いますが!それにしたって特典では天照が巫女の幼少期に「実の子のように
可愛がって」て、大きくなったら「土地神の嫁になりたい」と言われて焦ってたり、
巫女にお守りの鈴をあげてたりする様子が語られてるんですよ。

二面性っていうより完全二重人格?
えーーー?何だか納得はいかない終わり方ですけどそれなりに楽しかったし
童謡と病み声とかイケボは堪能しましたからいいですけど
最後に残る、えーーー?という感覚が拭えない作品でした。


ところで数年前の夏、急変した天候に雷がすごい鳴って思わず窓から見てると
遠くの空に竜を見ました。
本当の竜というわけではないのですが、雲の中を稲光が横に何度か走って、
影と光と雲の形が日本昔話の空をうねる龍神×2頭にそっくりすぎる形を
作ってて、これは昔々の人が見たら絶対竜だと思うだろうとびっくりした次第です。


そしていつもながら今回もめっちゃ長くなりましたが、ここまでお付き合い
くださった方お疲れ様でした。ありがとうございます!  








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プロフィール

シカピ

Author:シカピ
数年前、とある美声にひと耳惚れし、
そのまま声フェチに、そして
ヤンデレに行き着きました。
同じ道を通った人、いますか?

真冬以外は年中花粉症です。

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